私の自治体は妊娠中に無料で歯科検診を受けることができ、その際に歯科医から「妊娠中は虫歯になりやすいから、忙しいときほど磨いてね」というアドバイスがありました。その後出産・育児で忙しく、自分の歯への関心が薄れていきました。そして、産後1年を過ぎたころに本当に虫歯になってしまったのです。虫歯になってしまったからこそ伝えたいことをお話しします。 減っていく歯磨きの回数私は小学校のときに虫歯が2本でき、すでに治療を済ませています。歯磨きの回数は、学生時代は朝と寝る前の2回、社会人になってからは朝・昼・寝る前と3回でした。 しかし、出産後は子育てや家事に追われ、いつの間にか日中の歯磨きをすることが少なくなりました。1日2回が基本になり、バタバタしているときは寝る前だけということもありました。 他にもたくさんある虫歯のリスク子どものスケジュールに合わせて活動するため、朝昼の食事を食べる時間はまちまち、子どもが離乳食を開始してからは、味見や食べ残しを食べることも度々ありました。忙しいときに簡単につまめるお菓子や、疲れたときの癒やしのスイーツにも手が伸びます。 また、働いているときは昼食後に必ず歯磨きをする習慣がありましたが、出産後はすっかりなしに。さらに感染症予防のために自宅にいることが多く、常に間食ができる環境にありました。 虫歯になってから後悔そのような生活を続け、ある日歯の痛みが。慌てて歯科に行くと、2つの虫歯ができていることが判明。1つは保険内で治療がおこなえましたが、1つは虫歯が重度だったため、私の場合は自費治療をおこなうことになりました。2つの虫歯の治療で合計4万円ほどの出費に……。 また、歯科までの通院時間は30分~1時間ほどかかり4回の通院でしたが、その間は子どもを見てもらうため、夫に仕事を調節して早めに帰ってきてもらう必要がありました。歯科通院の間、子どもと離れて過ごすことも気がかりでした。 虫歯治療のために時間とお金がかかってしまったことをとても後悔しました。それからは意識して歯磨きをしています。時間がないと思っていても、虫歯になったことを思い出すと何とか時間を作って歯磨きをすることができています。妊娠中の歯科検診時の医師の助言をしっかり受け止めなかった自分に、「忙しいときほど磨いてね!」ともう一度言いたいです! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/大福著者:大村じゅんこ急性期病院の看護師として働いており、現在は育休中。ファロー四徴症をもつ娘と在宅療養中。趣味は地元のJリーグ観戦。特技は字をきれいに書くこと。
2023年03月30日歯ぐきから出血したり、冷たい物を食べたりしたときに歯がしみたり。「もしかして歯周病?」と鏡で歯ぐきを見たら以前より歯が長くなっていた、なんてことはありませんか。このままにしておくと歯が抜けるかも……と不安になる人もいるでしょう。そこで、歯科医の川田悟司先生に歯が長く見える原因と対策を教えていただきました。教えてくれたのは…監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。★関連記事:「ショック!!」歯に自信があった私がある日突然歯が欠け、虫歯や歯周病が知らぬ間に進行していた1 年あたり0.02㎜ずつ歯肉は退縮する歯ぐきが下がり、歯が長く見える症状を歯肉退縮といいます。歯肉退縮は1年で0.02mm進む、加齢による現象です。1年で0.02mmなんて大したことないと思うかもしれませんが、25年で0.5mm、50年で1mmにもなります。しかも、ホルモンバランスが乱れがちな更年期世代は歯ぐきの組織が弱くなって過敏になり、退縮しやすくなります。加齢による歯肉退縮は遅らせることができる!加齢による歯肉退縮を完全に止めることは難しいですが、進行を遅くすることはできます。40代、50代の女性は更年期症状によるイライラや日常生活のストレスなどから、気付かぬうちに歯を食いしばっていることもあります。また、過去の歯科治療で合っていない詰め物やかぶせ物があると、歯が均等にかみ合わずに歯ぐきや周囲の骨に過度な力がかかることもあります。このように歯の食いしばりや歯ぎしり、かみ合わせの不良がある場合は、マウスピースを装着すると対策として効果的です。マウスピースは、歯科医院で作成すれば保険適用となるので費用はだいたい5000円程度となります。かみ合わせ治療をおこなっている歯科に相談してみましょう。加齢以外なら、歯周病が歯肉退縮の主な原因口の中が健康な人でも加齢により歯肉退縮は進みますが、不健康な状態では進行が格段に早くなります。歯肉退縮が早く進む主な原因は歯周病です。歯周病には以下のような症状があります。歯ぐきが赤く腫れている歯ぐきから出血する歯ぐきを押すとぶよぶよする歯ぐきが痛い慢性的に口臭があるこのような症状があれば歯周病が疑われます。歯周病は細菌(歯周病菌)感染によって引き起こされる炎症疾患です。何も対策をしないでおくと、やがては歯を支えている骨を溶かして結果的に歯を失う原因となります。歯周病の対策は?自分で治せる?歯周病を防ぐ上で欠かせないのが正しいブラッシングです。皆さんは1日何分くらい歯をブラッシングしていますか? 歯周病を防ぐなら、1日最低10分間はブラッシングしましょう。1日3回できる方は朝3分、昼3分、夜4分。昼できない方は朝5分、夜5分。朝も難しい方は夜10分という具合です。このとき、強い力でゴシゴシ磨くのは歯肉を傷め、知覚過敏の原因にもなるのでNG。歯ブラシはえんぴつを持つようにやさしく握り、程良い力で磨くことが大切です。そして、1日1回でいいので、歯ブラシだけでは取り切れない歯と歯の間の汚れをフロスや歯間ブラシで取り除きましょう。仕上げに洗口液で口の中をすすげば、より効果的です。定期的にプロのクリーニングをただ、どれだけ正しいブラッシングをしても100%汚れは取り切れません。ですから、3カ月に1回程度は歯科医院でクリーニングしてもらいましょう。クリーニングと同時に虫歯のチェックもしてもらえます。受診をして歯周病と診断されれば、クリーニングも保険適用となります。まとめ歯肉退縮は加齢と歯周病が主な原因です。さらに、食いしばりや歯ぎしり、かみ合わせの不良があると進行が早くなります。歯肉退縮がある人は知覚過敏や歯ぐきからの出血なども伴う場合が多いもの。気になる症状があるときは、早めに歯科医院を受診して相談してみてください。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/川田 悟司 先生川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。
2023年03月28日カラダの免疫状態とお口の環境には、実は深いつながりが…!最新の正しいケアで、ウイルスや雑菌がカラダに入る前にはね返す“鉄壁のお口”を目指しましょう。ここでは、歯を強くするフッ素が最大限に配合されている、“高濃度フッ素ハミガキ”に注目します。高濃度フッ素ハミガキ「歯磨き粉は、デンタルケアの老舗メーカーを筆頭に、高濃度フッ素を謳う商品が増えているように感じます」と美容・健康アドバイザーの安田光絵さん。“高濃度”とは、市販されている歯磨き粉の中では、「1450ppm」という数値が最大値。「フッ素には歯を強くしたり、虫歯になりにくくしたりする作用があります。歯の健康を保つうえで、非常に重要なミネラルです。その意味で高濃度フッ素の歯磨き粉を日常のケアに取り入れるのは、とてもいいと思います」(歯学博士・槻木恵一先生)ここで紹介するのは、すべてフッ素1450ppmの歯磨き粉。さらに歯茎ケアや知覚過敏などに対応したアイテムもあり、高濃度フッ素プラスαの効果で選べる!1、クリーム状のテクスチャーで歯茎に密着。PureOra36500薬用ハグキ高密着クリームハミガキ歯と歯茎の未来のリスクに備えるための歯磨き粉。高濃度フッ素配合に加えて、歯茎の抵抗力を高めるBGAや、歯茎細胞を活性化するビタミンE配合。歯を磨くたびにBGAが歯茎細胞に届いて、歯周病を予防する。パッケージは、歯磨き粉で日本初のつけかえ式。4月1日発売予定。[医薬部外品]115g¥1,545*編集部調べ(花王 TEL:0120・165・696)2、虫歯や歯周病などのリスクをケア。クリニカPROハミガキ配合されている酵素(デキストラナーゼ)が、歯ブラシが届かないすみずみの歯垢を分解・除去し、虫歯や歯周病、知覚過敏、口臭といった口内のリスクをケア。「フレッシュクリーンミント」と「リッチシトラスミント」の2つのフレーバーでラインナップ。[医薬部外品]95g¥710*編集部調べ(ライオン TEL:0120・556・913)3、歯周病菌を増やす黒幕まで殺菌して歯周病予防。ガム・プラスデンタル ペースト歯周病はおもに歯周病菌によって引き起こされるが、実はそれを増殖させる黒幕がいた!そこに着目し、殺菌だけでなく菌の増殖まで抑えるのはもちろん、歯茎の炎症を防ぐ成分も配合。さまざまな角度から、歯周病を予防する。全2種類。[医薬部外品]120g¥495(サンスターお客様相談室 TEL:0120・008241)4、高濃度フッ素と自然由来を両立。ナチュラルズ by アクアフレッシュ天然由来 グリーンシトラス自然由来成分を99%以上使用。動物由来の成分を一切使用していないので、ヴィーガンにも対応。さらに、プラスチック使用量を約10%削減したサステナブルパッケージだから、環境にも優しい。[医薬部外品]160g¥382*編集部調べ(グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン TEL:0120・461・851)安田光絵さん美容・健康アドバイザー。デンタルラボ併設スタジオ主宰。小誌をはじめヘルスケアや美容に関する記事を執筆するなどライターとしても活動。インスタグラムではウェルネスプランナーとして、健康食やアンチエイジング食を提案している。@mitsueyasuda1202槻木恵一先生歯学博士。神奈川歯科大学副学長、大学院研究科長。専門分野は環境病理学。腸が唾液腺の機能に影響を及ぼしているという「腸―唾液腺相関」を発見。著書に『ずっと健康でいたいなら唾液力をきたえなさい!』(扶桑社)などがある。※『anan』2023年3月29日号より。写真・多田 寛イラスト・ユア取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2023年03月27日カラダの免疫状態とお口の環境には、実は深いつながりがあることを知っていますか?バリア機能UPにつながるオーラルケアについて歯学博士・槻木恵一先生に教えていただきました。口内の不調は頭痛などカラダの不調に直結する。お口の健康を守るため、歯磨きなどのオーラルケアは誰しも行っているはず。実はこれは口内だけにとどまらず、カラダの健康を守ることにもつながっているという。「両者の相互関係で注目されているのは、口の中に多数棲む悪玉の細菌による影響です。人間は口内の細菌を食べ物などと一緒に日常的に飲み込んでいますが、例えば歯周病原細菌のフゾバクテリウムは、大腸がんの表面に付着して、悪性度を上げることがわかっています。また、近年の研究で、新型コロナウイルスが舌苔(ぜったい)という舌の汚れに付着することも明らかとなりました。こうしたカラダの健康を脅かすリスクを抑えるためにも、口の中を健康に保つことが大切です」(歯学博士・槻木恵一先生)細菌のほかにも、こんなお口の不調がカラダに影響することも。「かみ合わせが悪かったり、かみしめ癖があったりすると、頭痛や肩こりに表れる場合があります」逆に、精神的なストレスにより口内炎ができるなど、カラダの不調が口の中に影響することもあるという。では、口の中からカラダを整えるためにはどうすれば?「1日2~3回の歯磨きは必須。でも、それだけでは足りなくて、さらに唾液の量や質のアップ、舌ケア、かみ合わせのチェックという4本柱で手入れをしましょう」免疫力アップのためのオーラルケアポイント。唾液量&質唾液の中には抗菌物質など、口内、ひいてはカラダの健康を守るさまざまな物質が含まれている。唾液をしっかりと機能させるためには、適切な量の分泌と、質の良さが大切。歯磨き歯磨きはオーラルケアの基本であり、最重要項目。基本は、朝晩の食後に1回ずつ。ランチ後にプラスして3回でも。怠ると、虫歯や歯周病など口の中のさまざまな病気の原因に。かみ合わせかみ合わせが悪いと、歯に均等に力がかからず、一部の歯と歯茎に負担がかかってしまうため、そこが歯周病になることも。また、かみ合わせの悪さは、頭痛や肩こりの一因に。舌ケア舌の表面には細菌などゴミが付着しやすく、それが堆積すると、舌苔という白い苔状になってしまう。舌苔はさらなる菌の温床となるので、専用ブラシで定期的にケアすること。お口にまつわる Q&AQ. メンタルの状態と唾液の量&質は関係する?A. 槻木先生曰く、これは直接的に「ある」とのこと。「唾液の量や質は自律神経と関わっていて、ストレスなどで交感神経が優位になると、唾液の分泌量が減少。また、ネバネバとした質感となり、抗菌物質など唾液の成分が凝縮されます」交感神経優位=戦闘モード。外敵から身を守るために人間に元来備わる、生理的な機能とのこと。「一時的には誰にもあることですが、長く続くとドライマウスに。リラックスして副交感神経優位になれば量が増え、サラサラ唾液になります」Q. 歯磨き以外にフロスも必要ですか?A. 「歯と歯の間は歯ブラシが届きにくく、歯垢が溜まりやすいので、歯磨きのあとにフロスをプラスしたほうがいいでしょう。ただ、毎日ではなくていいと思います」(槻木先生)フロスには、糸巻きタイプと、糸が柄についたホルダータイプがあるけれど、どう選べば…?「初心者にはホルダータイプが使いやすいのでは。Y字やF字のヘッドがありますが、個々の使い勝手に合わせてどちらでも。一度歯間を掃除したら、水洗いしてまた掃除すると清潔が保ちやすいです」Q. 大人の歯列矯正が流行中。歯並びの良さは口の健康につながる?A. 「歯列矯正は審美的な意味合いで始める人が多いと思いますが、歯並びが良くなるということは、かみ合わせも良くなります。すると、歯や歯茎に偏った力がかかることがなくなって、歯周病のリスクが低減。また、歯並びが良くなれば、歯と歯の重なりが解消され、歯ブラシが細かい箇所まで届きやすくなるので、虫歯予防にもつながります」(槻木先生)Q. 歯医者さんにはどれくらいの頻度で通えばいいの?A. 虫歯など、とくに症状がない時のこと。「半年に一度くらいのサイクルで、定期健診に行くといいでしょう。自覚症状はなくても、虫歯や歯周病の兆候がないかなど、歯科医に診てもらうことが大切です。また、歯石は自分では取れないので、歯科で取ってもらうこと。歯石には歯垢がつきやすく、炎症や歯周病の原因になるので、気をつけて」(槻木先生)Q. ホワイトニングは歯の健康につながるの?A. 「歯を白くするホワイトニングは、基本的には審美領域です。ただ、ホワイトニングをすることで、歯を綺麗に保ちたいという意識が高まり、オーラルケアへのモチベーションが上がることもあるでしょう。その意味では、健康につながるといえるのでは?ちなみに、歯の色は“少し黄色っぽい白”が健康の目安です」(槻木先生)槻木恵一先生歯学博士。神奈川歯科大学副学長、大学院研究科長。専門分野は環境病理学。腸が唾液腺の機能に影響を及ぼしているという「腸―唾液腺相関」を発見。著書に『ずっと健康でいたいなら唾液力をきたえなさい!』(扶桑社)などがある。※『anan』2023年3月29日号より。写真・多田 寛イラスト・ユア取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2023年03月26日口まわりの筋肉バランスを整えることで免疫力をアップする口腔ケア歯ヨガをご紹介。舌を使ったエクササイズや口まわりのマッサージなど、多方向からのアプローチで口まわりを理想的な状態に改善。風邪などの感染症を防ぐだけでなく、虫歯や口臭予防などにも役立ちます。あごの動きが悪い人には特におすすめ。鼻呼吸と唾液量アップで免疫力を上げる。「もともとは、噛み合わせや顎関節症治療の一環として考案したメソッド。天然のマスクである鼻呼吸を促進することで、免疫力アップに役立ちます」と言うのは、補綴専門医の小島理恵先生。まずチェックすべきは、話すときと食べるとき以外、口を閉じているかどうか。「うっすら口が開いているなら、口呼吸の可能性が高いです。口呼吸をしていると、空気中のウイルスや雑菌が鼻毛や鼻の粘膜などのフィルターを通さずに体内に入るので、風邪やインフルエンザなどの感染症やアレルギー疾患にかかりやすくなります。また、口内が乾燥して唾液が少なくなるため、虫歯や歯周病になりやすくなるというデメリットもあります」口呼吸改善には、舌や口まわりの筋肉のバランスを良くすること、あごを動かす筋肉をほぐし関節の可動域を上げること、舌の定位置を正すことが不可欠。「歯ヨガを習慣づけると、早い人は1週間で効果が出ます。唾液の量が増え、姿勢が改善されて呼吸が深くなることでの相乗効果も。顎関節と連動している股関節のエクササイズも行うと、さらに効果的です」正常な口のフォーメーション4つのポイントをチェックしよう!・舌は上あごに張りついている。・舌先は上の歯に当たらず、前歯の裏側のふくらんでいる部分にセット。・上下の歯は少し開いている。・唇は閉じている。舌や口まわりにある筋肉のパワーバランスが整っていて、それぞれの機能が正常であれば、口の中で舌は上にあり、上の前歯の裏側の少しふくらんでいる部分「スポット」についている。また、上下の歯が接触していると、強く噛み締めていなくても筋肉が疲労し、関節にも伝わるので大きな負担に。歯ヨガを続けると、自然と上のようなフォーメーションになってくる。【口腔ケア歯ヨガ】まずはこの3つから!免疫力アップのために、この3つの歯ヨガから始めてみよう。鼻呼吸、唾液の分泌、胸を開いた正しい姿勢を意識しながら毎日行えば、徐々に口内環境が改善され、免疫力もアップ!POSE1 舌ワイパー+ゴックン舌キープ正しい舌のポジションがイマイチわからないという人は、必ず行いたいエクササイズ。最後につばを飲むと、舌が自然に上あごの正しい位置につき、鼻呼吸に。舌ワイパーは、舌をゆっくりと動かして。1、後ろで手を組む。姿勢を正して後ろで手を組み、胸を開く。深い呼吸ができる状態に。2、上の歯を舌でなぞる。口を閉じて、上唇と歯茎の間に舌を入れ、左の奥歯から右の奥歯までゆっくりとワイパーのように歯をなぞる。往復10回。3、正しい舌の位置に。ゴックンとつばを飲むと、舌を前歯の裏側のふくらんでいる部分につくはず。その状態で60秒キープ。POSE2 頬すぼめふくらませ口の中を吸ったりふくらませたりを繰り返すことで、筋力を鍛えるエクササイズ。舌を上あごにつけたまま、鼻呼吸で行うのがポイント。一連の動作の後、ブクブクうがいの動作を3~5回行うとさらに効果的。1、口内を思いきり吸う。口を閉じ、舌を前歯の裏側のふくらんでいる部分につけたまま、3秒間、鼻で息を吸い続けながら頬をすぼめる。2、思いきりふくらませる。口を閉じたまま、3秒間、鼻から息を吐き続けながら頬をふくらませる。一連の動作を5~10回繰り返す。POSE3 後ろ手タオル上げ下げ鼻呼吸をよりしやすくなる、姿勢改善エクササイズ。背中側でタオルを持ち、頭の上に上げることで、正常な呼吸で使う横隔膜などの筋肉が使いやすくなる。呼吸が深くなり、体幹が整った疲れにくい体に。1、背中側でタオルを持つ。タオルを背中に回して両手で端を持ち、タオルをピンと伸ばしたまま息を吐きながら5秒かけて下げる。2、タオルを頭の上に上げる。息を吸いながら両手を頭の上までしっかり上げる。一連の動作を5~10回繰り返す。歯ヨガの効果を後押しする“股関節エクササイズ”顎関節と似た形状をしている股関節。実はこの2つは連動しているので、股関節のエクササイズをすることで、顎関節の可動域も上がる。股関節がしっかりと動いていることを意識しながら行おう。肩入れ股関節伸ばし足を大きく開き、膝のあたりに手を置き、できるだけ腰を下ろす。左肩を内側に入れ、10秒キープ。右側も同様に行う。左右で1回とし、5~10回行う。四股肩幅より広めに足を開き、つま先は外側に向ける。上体をまっすぐにキープしたまま、お尻を下ろし、足首、膝、股関節が垂直になるよう意識する。息を吸いながら、軸脚を伸ばすことを意識して反対側の足を上げる。息を吐きながら足を下げ、反対側も行う。一連の動きを5~10回行う。小島理恵先生小島歯科医院副院長、補綴専門医。虫歯や歯周病などの治療を包括的に行うため「歯ヨガ」を考案。著書は『歯科医が教える歯ヨガ』(KADOKAWA)。※『anan』2023年3月29日号より。イラスト・岡田 丈取材、文・古屋美枝(by anan編集部)
2023年03月26日抜歯や虫歯の治療で、歯医者がすっかり苦手になった私。その結果、最長で歯医者から10年くらい遠ざかっていました。その間、ケアが行き届かずに口の中が大変なことになってしまった私の体験談をご紹介します。★関連記事:3年で12本の抜歯。手術を7回も受けるも歯周病は一向に良くならず…【体験談】歯医者嫌いの始まりは親知らずの抜歯「きれいな歯だね〜。歯磨きもよくできている」。小学生のとき学校の歯科検診で、毎回歯医者さんに言われた言葉です。「私は歯が強いんだ、歯磨きがじょうずなんだ」と子ども心に誇らしく思っていました。友だちや兄弟が虫歯になって通院していたのに対し、私はめったに歯医者には行きませんでした。流れが変わったのが、大学生になったとき。親知らずが痛くなり、近所の歯医者に行きました。抜歯のため、麻酔を初体験。大きな注射で歯茎に突き抜けるような痛みが走りました。そのときはなぜか表面麻酔をしてもらえず、とても痛かったのを覚えています。まだ奥歯の感覚が残っているのです。口角が切れるほど大きな口を開けて、結局合計5回麻酔注射をされました。しかし、抜歯中も痛みをしっかりと感じ、ふらふらになりながらやっとのことで帰宅。その日は痛みで寝込んでしまい、歯医者にはもう行きたくないというトラウマが残りました。治療が怖くて歯医者に行かなかったら…歯科治療がすっかり怖くなった私は「私の歯は丈夫だから」と自分に言い訳し、極力歯医者に行かないようになりました。そして、虫歯がひどくなってからやっと歯医者に行くので治療が痛くなりやすく、さらに歯医者から足が遠のくという悪循環に陥ることに。妊娠と出産を経験した私の口腔内の状況は子どものころより悪化していたにもかかわらず、定期的なメンテナンスをすっかり怠っていたのです。すると、40代になって「なんか歯が長くなってきた」と感じるようになりました。鏡で見ると歯茎が下がっており、特に下の前歯がネズミの歯のように長くなっているのです。さらに、歯磨きのときによく歯茎から出血していました。日本臨床歯周病学会によると、30歳以上の成人の約80%が歯周病にかかっているそうです。しかし、その当時の私は「歯周病」というものをよく知りませんでした。「CMで聞いたことがある」程度の認識で、まさか自分が歯周病になっているなんて思いもしませんでした。立派な歯周病になっていました…新型コロナウィルス感染性が拡大し、マスク生活を余儀なくされていたある日。私は、マスクの中で自分の口臭に気付きました。非常にショックで、それ以降は今まで以上に一生懸命歯磨きをしますが、口臭は改善されません。仕方なく、ネットで歯医者のWebサイトや口コミを調べ、「痛くない治療」を前面に押し出しているT歯科に行くことにしました。年配の先生から「歯周病がかなり進行していますね〜。口が臭うでしょう」と言われました。とてもショックで恥ずかしかったです。「しっかりケアをして、定期検診に来ること」と念を押されました。歯周病の治療は、歯垢・歯石の除去を歯科院でおこない、後はセルフケアをするのが基本なのだそうです。通常、歯周ポケットの深さは2mm以内とのことですが、私は最も深いところで7mm! 歯科衛生士さんに歯の掃除をしてもらい、ブラッシング指導を受けました。家では歯ブラシとタフト、歯間ブラシとフロスを駆使し、毎日10分以上かけてセルフケアを実践。すると、半年後には歯周ポケットが2〜3mmになり、口臭も劇的に改善しました。下がった歯茎はもう戻りませんが、現在はセルフケアと4カ月に1回の通院で済むようになったのです。まとめ治療が痛くて嫌だからといって、子どものころの丈夫な歯を言い訳に、歯医者から逃げていた私。結果として歯のメンテナンスを怠り、歯周病になってしまっていました。下がってしまった歯茎は皮膚のように再生してくれません。下唇をめくると長くなった前歯がのぞき、後悔することも。歯周病は完治しませんので、ケアをし続ける必要があります。歯周病と診断されて1年半ほどたちますが、歯のセルフケアは毎日しっかりおこなうのが習慣になりました。今では歯医者に通うことも苦痛ではありません。歯は一生物の宝ですので、せめて今の歯が年をとっても抜けずに維持できるように、ケアを継続していこうと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。著者/SN(46歳)38歳のときに離婚。 大学2年生と高校1年生の子どもがいる。今は高校生の娘とチワワと暮らしている。ブラックな仕事を退職したいと考えているが、住宅ローン・子どもの学費が重くのしかかっており、踏み切れないでいる。40代に入り、人生最大のモテ期に突入。
2023年03月24日夫婦の修羅場はできれば出くわしたくないもの。しかし、思いがけない場所で巻き込まれるなんてこともあるかもしれません……。今回は登録者数84万人超えの大人気Youtubeチャンネル「エトラちゃんは見た!」で配信された『虫歯の治療中に乱入して来た謎の女性』の中から、話の展開を予想していただく漫画クイズをお届けします!歯医者さんで……虫歯の治療に来たはずなのに、思いがけず夫婦の修羅場に巻き込まれてしまったユズリハ。歯科医の夫と受付の女性に言いくるめられ、騙されそうになる奥さんに待ったをかけて……?ここでクイズです!弁護士として、このままにしておけないと話し始めたユズリハ。ユズリハの見た決定的な証拠とは一体何でしょうか?ヒントは、いつ誰が来るか分からない場所ではやめてほしい行為です……。ユズリハが見たのは……?正解は、受付で歯科医と女性がベタベタしていた!ユズリハの証言を否定する歯科医と女性。その後、ユズリハが治療されずに放置されていたことや、監視カメラの存在によって、2人の不貞が暴かれたのでした。こんなときどうする?院内で患者をほったらかしにして不貞を働くなんて最低ですよね。今回のユズリハは、現場をしっかり見ていたことと弁護士として冷静に対処したことで、騙されそうな奥さんを助けられました。あなたなら、こんなときどんな対処をしますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@エトラちゃんは見た!)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年03月22日眉間のシワが気になり始めたアラフィフ主婦のへそさんのマンガを紹介します。ある日の夕飯中、左の歯にツキンとした痛みを感じたへそさん。その場所は昔に神経を抜いて銀歯を被せていた部分だったのですが、菌が入ってしまい骨が炎症を起こしているということでした。抗生剤を飲み、経過観察をすることになりましたが……。★前の話へそさんが昔に神経を抜いて、銀歯を被せた治療済みの歯に突然痛みが出てしまいました。初めは虫歯かと思ったものの、どうやら神経を抜いた場所に菌が入り、骨が炎症を起こしてしまっているようでした。銀歯を外して治療することを提案されましたが、へそさんはいったん抗生剤を飲んで様子を見ることに。しかし、なかなか痛みは治らず、また歯医者へと向かいました。こんにちは。アラフィフ主婦のへそと申します。私は左の歯に神経を抜いて、銀歯を被せた歯がありました。今まではなんともなかったのですが、ある日夕飯を食べていたら急にその歯が痛み出して……。虫歯かと思って歯医者に行ったところ、神経を抜いた部分から菌が侵入して骨が炎症を起こしているということでした。抗生剤を飲むか、銀歯を取って神経を抜いた痕を掃除するかどうするか聞かれたのですが、痛いのが嫌な私は抗生剤を飲んで様子を見ることにしました。しかし1週間たっても痛みは治らず……医師に診てもらうと、神経を抜いた部分に膿がたまってしまい、穴ができてしまっているのだとか!次に提案されたのは、仮歯で穴を埋め立てるか、歯を抜いて両隣の歯を土台にしてブリッジという被せ物を装着するという治療法でした。ブリッジは抜歯が必要な上に、保険適用の銀色のものだと目立つ場所だったので、歯を埋め立ててもらうようにしました。これで良くなってくれるといいのだけれど……と早く歯医者通いをやめたい気持ちでいっぱいでした。--------------骨が炎症を起こしていただけではなく、神経を抜いた痕が膿んでしまっていたというへそさん。抗生物質を服用していましたが、効果は出ていなかったようでした。次に提案された治療法は歯を埋め立てるかブリッジを装着するかでした。ブリッジは銀であれば保険適用で治療できるのだそう。歯が痛むと食事など日常生活に影響が出てきてしまいますので、早めに治るといいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/古川雄亮先生国立大学歯学部卒業後、歯学府博士課程において歯のエナメル質形成に関わる遺伝子研究をおこないつつ、バングラデシュなどのアジア諸国で口腔衛生に関連した国際歯科研究に従事。その他、スウェーデンのイエテボリー大学での研修を修了。大学病院の医員を経験した後、南米のボリビアにおいてボランティア団体の力を借り外来・訪問歯科診療に参加。 2019年にNature系の雑誌に研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」が公開。現在は歯科臨床に従事する傍ら、多くの企業からの依頼で、セミナーや学会取材、医療関連記事の監修・執筆、歯科医師国家試験模擬試験の校閲など、さまざまな分野で活動している。★関連記事:「私の治癒力、大丈夫!?」口の端が切れ続ける無限ループの恐怖 #アラフィフの日常 108★関連記事:「え? 想像以上に老化が進んでいる!?」50代と思われたギリギリ30代 #アラフォー絵日記 13★関連記事:「なんか臭い!」夫の背中から異臭が!? その正体は… #アラフィフ主婦ちゃんねる 1著者/へそ(52歳)バツイチ再婚同士の夫と2人暮らし。最近の悩みは眉間のしわ。ブログ「おそがいチャンネル」にて日々の気付きを絵日記にしてつづっている。
2023年03月22日眉間のシワが気になり始めたアラフィフ主婦のへそさんのマンガを紹介します。ある日の夕飯中、左の歯にツキンとした痛みを感じたへそさん。その場所は昔に神経を抜いて銀歯を被せていた部分だったのですが、嫌な予感がしたへそさんは歯医者へ行くことにしました。すると、医師からまさかの診断をされ……。★前の話おいしく夕飯を食べていたとき、へそさんの左の歯に突如として痛みが走りました。もしかしたら虫歯になってしまったのかもしれないと思ったへそさんは、歯医者へ行くことに。歯医者で検査した結果、へそさんは虫歯ではないと言われました。こんにちは。アラフィフ主婦のへそと申します。ある日、晩ごはんを食べていたときのことでした。随分と昔に神経を抜いて、銀歯を被せた治療済みの歯に痛みが出てしまいました。嫌な予感しかせず、行きたくないと思いながらも重い腰を上げて歯医者へ……。症状を伝え、原因を探るために口の中を掃除したり、レントゲンを撮ったりしました。先生によると虫歯ではなく、神経を抜いた部分に菌が入ってしまい骨の周辺が炎症を起こしてしまっているのだとか。治療は、まず抗生物質で炎症を抑えて様子を見る。それでも良くならない場合は銀歯を外して、神経を抜いた部分をきれいにして経過観察をする、ということでした。もし、神経を抜いた部分をきれいにしても状況が変わらない場合は抜歯になるのだとか……。抗生物質を飲まなくても、銀歯を外して神経を抜いた部分をきれいにすることができるらしく、先生からはそちらのほうがおすすめだと言われました。しかし、痛いのが嫌いな私。下手に延命すべきではないかも……と思いながらも、まずは抗生物質で炎症を抑えてみることにしました。--------------昔に治療した銀歯の部分に菌が入ってしまい、骨が炎症を起こす事態になってしまっていたというへそさん。歯医者に行ったところ、抗生物質で骨の炎症を抑えるか、銀歯を外してきれいに掃除するかの二択を迫られました。痛いのが嫌なへそさんはひとまず抗生物質で炎症を抑えることを選びました。歯が痛むと、日常生活に支障が出てつらくなってしまいますよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/古川雄亮先生国立大学歯学部卒業後、歯学府博士課程において歯のエナメル質形成に関わる遺伝子研究をおこないつつ、バングラデシュなどのアジア諸国で口腔衛生に関連した国際歯科研究に従事。その他、スウェーデンのイエテボリー大学での研修を修了。大学病院の医員を経験した後、南米のボリビアにおいてボランティア団体の力を借り外来・訪問歯科診療に参加。 2019年にNature系の雑誌に研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」が公開。現在は歯科臨床に従事する傍ら、多くの企業からの依頼で、セミナーや学会取材、医療関連記事の監修・執筆、歯科医師国家試験模擬試験の校閲など、さまざまな分野で活動している。★関連記事:「思ったより先生が…」耳掃除をしに耳鼻科に行って急にドギマギ #アラフォーの気にし過ぎな毎日 39★関連記事:体調が悪くても病院に行けない…その理由は職場での評価にあって #体調不良から脱却したい 13★関連記事:「なんか臭い!」夫の背中から異臭が!? その正体は… #アラフィフ主婦ちゃんねる 1著者/へそ(52歳)バツイチ再婚同士の夫と2人暮らし。最近の悩みは眉間のしわ。ブログ「おそがいチャンネル」にて日々の気付きを絵日記にしてつづっている。
2023年03月20日オーストラリア人の夫・マイケルと結婚し、オーストラリアに在住したサマ子さん。産後すぐに、無遠慮なイタリア系オーストラリア人の義両親と1年間同居し、サマ子さんは身も心も追い込まれてしまいます。息子が生後6カ月をむかえ、いつ離乳食をスタートさせようかとワクワクしていたサマ子さん。しかし、義両親がアイスなどの食べ物を息子に与えてしまいます。日本で歯科医師だったサマ子さんは「虫歯になるからやめて」と必死に訴えるのですが……。 話が通じない義両親たちに…私に相談もなく、勝手な行動する義母。虫歯菌について丁寧に説明するも義母には難しい話だった様子。さらに義祖母まで話に入ってきて……。 ※アイスやキャラメルには砂糖がたくさん含まれています。砂糖がたくさん入ったものは離乳食期の赤ちゃんには与えないように注意してください。 ※チョコレートには砂糖がたくさん含まれています。砂糖がたくさん入ったものは離乳食期の赤ちゃんには与えないように注意してください。 日本で歯科医師だったサマ子さんが虫歯について説明するも、まったく聞く耳をもたない義両親や義祖母たち。それどころか「あんたの言ってることが正しいってどうやって証明するんだ」と開き直る始末……。 これにはサマ子さんもお手上げ状態。サマ子さんにできることは、離乳食が始まったことでいろいろなものを息子に食べさせようとする義両親を必死に止めることだけでした。 日本での常識がまったく通用しない義両親たちですが、ここまで考え方の違いがあると、どう説明すれば理解してもらえるのか悩んでしまいますよね。 しかし、歯に関してはサマ子さんはプロ。文化は違えど、プロからの指摘は聞いてもらいたいもの。義両親には「自分が正しい」という考え方ばかりを主張せず、母親や歯に関してのプロであるサマ子さんの話に耳を傾けてくれるようになってくれるといいですね。著者:マンガ家・イラストレーター サマ子オーストラリアのシドニーで、イタリア系オーストラリア人の夫と息子(2019年生まれ)、娘(2023年生まれ)とうさぎと暮らす万年ホームシックママ。義両親とのいざこざや子育て、周囲で起こったトンデモ話などのマンガを描いています。
2023年03月04日40歳になったころ、息子から「口臭くない?」と指摘を受けました。口臭に気付いていなかった私は大ショック。歯科医院を受診すると、歯周病だと診断されました。地道に歯のケアを続け、歯周病を改善したという体験談です。★関連記事:「口の中が渇き、口臭も…」50代で気になり始めた口のトラブルの原因に驚き…!【体験談】自分では気付かなかった口臭歯磨きは朝昼晩、欠かさず続けていました。社会人になり一度だけ虫歯治療をして以来、歯科医院に通ったことはありません。歯の痛みを感じることもなく、硬いものや冷たいものも気にせず食べていました。そんな私に変化が訪れたのは、40歳になったころです。歯磨きのたびに出血するようになりました。かといって、大きな痛みがあるわけではありません。一時的なものかなと、そのときはさほど気にしていませんでした。ところがある日、息子が申し訳なさそうに私に言ったのです。「あのさぁ……お母さん口臭くない? 歯磨きしてる?」と。思いもよらない指摘に、私は大ショック! 思わず口元を手で覆ってしまいました。「もしかして、最近の出血も口臭に関係している?」と不安になった私は、早速ネットで「歯磨き出血」とキーワード検索。すると出てきたのは、歯周病に関する記事でした。歯磨きのときの出血は、歯茎の炎症が原因だということ、歯茎の炎症は歯周病によって引き起こされる症状だと説明されていました。自分では気付かない口臭に衝撃を受けた私は、久しぶりに歯科医院へ通うことを決意しました。歯科受診で歯周病が判明!歯科医院では、虫歯の有無と同時に歯周ポケットと呼ばれる歯茎の溝の深さを測定しました。通常は0.5~2mmの歯周ポケットも、歯周病で歯茎に炎症が起こると深くなってしまうらしいのです。私の歯周ポケットは、奥歯の一部が4~5mmまで深くなっていました。今は初期の段階ですが、このまま放っておくと歯周病が進行し、歯を支える骨まで溶かしてしまうと医師から説明を受けました。骨が溶けると、やがて歯が抜け落ちてしまうという話でした。テレビのCMで歯周病という言葉を耳にすることはあったものの、自分が診断されるとやはりショックでした。歯周病を改善するには原因である歯の汚れを除去し、自宅で正しくケアする必要があるそうです。歯のレントゲンを撮り、歯周病について詳しい説明を受けてから、その日は下の歯の歯石を除去してもらいました。久しぶりの歯科医院は緊張しましたが「痛かったら言ってくださいね」「これから風が出ますよ」と、丁寧に声をかけてもらえたので安心して治療を受けることができました。歯石除去のあとは歯磨き指導です。今まで使ったことのない歯間ブラシという小型のブラシをおすすめされました。歯と歯茎の間に糸を滑らせる、デンタルフロスを使うのも初めての体験です。舌に付着する舌苔(ぜったい)も口臭の原因になるということ。舌専用の舌ブラシを使ってこすったところ、自分でも驚くほど汚れが取れました。1日の終わりにお口のケアを30分歯周病と口臭をなんとか改善したく、その日から毎食後、歯間ブラシを使ったケアを始めました。1日の終わりは特に念入りに、デンタルフロスと舌ブラシも併用します。仕上げは「コンクールF」(税込み1,100円)という薬用マウスウォッシュでブクブクうがい。歯周病菌を殺菌するだけでなく、口臭を予防する効果もあるそうです。これらのケアをすべておこなうと、およそ30分ほどかかります。面倒くさいと感じるときもありましたが、歯周病は歯の見た目にも影響する病気です。歯周病で歯茎が下がると、周囲の目も気になります。なるべく今のままを維持したいという気持ちから、毎日コツコツとケアを続けました。2回目の受診は、初診から2週間後。「ずいぶん歯茎の腫れが引いていますよ」という医師の言葉に、日々のケアの効果が出たんだ!とうれしくなりました。今まで腫れていた歯茎が通常に戻った分、歯が長くなったような印象を受けますが仕方ありません。これ以上歯茎が後退しないようにと、歯周病ケアへの意識がさらに高まりました。まとめこれまで歯科医院は、歯が痛くなってから行くものだと思っていました。しかし、今回の歯周病をきっかけに、病気の予防のために行くところだと考え方が変わりました。歯周病治療が終わった今も、3カ月に1度はメンテナンスのために通うことになっています。息子に恐る恐る口臭のことを聞いてみると「そんなこと言ったっけ、忘れてた。別に臭わないよー」とのこと。言った本人が忘れているなんて!と思いましたが、口臭が改善されているようなのでひとまずホッとしました。日本人女性の平均寿命は80代。歯はまだまだ長いお付き合いをしたいパートナーです。ご飯をおいしく食べて健康に過ごすためにも、歯周病のケアは地道に続けていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。イラスト/村澤綾香著者/SH(42歳)大学2年生と高校2年生の息子の母。お酒と猫をこよなく愛するフリーライター。最近、ストロング系のお酒はキツくなり、元気においしく飲むために、そろそろ健康に気をつかわねばと思う日々。
2023年03月02日子どものころは親にがっちりと歯の状態を監視され、歯科にきちんと通ったものですが、大人になると違和感を覚えたり、不調がないとなかなか歯科に行きませんよね。私の周りの人たちも「歯科なんてもうウン十年と行っていないわ~……」という人、たくさんいます。でも、アラフィフこそ行っておいたほうが良いようです……!★関連記事:「歯周病菌で太りやすくなる!」肥満の予防と改善には歯磨きが有効【医師監修】血がたらり…「歯茎、すごく弱っていますよ」数年前まで、10年近く歯科に行っていませんでした。歯科は飛び込みで受診できず、わざわざ予約しなきゃならないし、何よりも院内に響くあの「チュイーン!」という不快な機械音! もうあの音を聞くだけで足が遠のいていました。不調になってから行くものだから「虫歯だったらどうしよう……!?」という恐怖との闘い……。そのため「歯医者なんか大嫌いーっ!」となるのですが、よく考えたら普段から不精せず、きちんと検診を受けておけばおびえる必要もないわけです。そこで、心を入れ替えて年に1回は必ず歯科を受診することに決めました。そして、検診へ。すると「ものすごく歯茎が弱っていますね。歯周病一歩手前です。デンタルフロスでケアを強化してください」と言われ、びっくり! 自覚症状はなかったのですが、事実、医師が先端のとがった金具のようなもので歯茎に触れただけで血がたら~り……。めちゃくちゃ歯茎、弱ってますやん!? とにかく医師の指導通り、今まで以上にデンタルフロスをこまめにするようにして1カ月。再度受診するとかなり改善されていました。医師が言うには、40代にもなれば口の中も老化するため、歯茎も弱り、虫歯や歯周病のリスクもぐっと高くなるとのこと。私などもろその一例ですね。そして、アラフィフ世代の3分の2以上は歯周病があるといわれているそうで「最低でも1年に1回は歯科を受診してほしい。本当はアラフィフになったら3カ月に1回は診たいけど」と言っていました。口臭がキツくなるアラフィフ世代仕事柄さまざまな人にお会いしますが、アラフィフ女性で口臭がキツい人、意外といます……。すごくきれいにされているのに何かのときに「ウッ……!」となるような口臭がし、何度か驚いたことがあります。某有名なお料理の先生などはそれをよくわかっていらっしゃるので、40代後半になってからは食事のたびにこまめに歯を磨き、磨けず打ち合わせにのぞむときはミントキャンディーを口に含むとおっしゃっていました。今はマスク生活ですからそこまで口臭なんて気にならないとはいえ、自分の口が臭いなんて嫌です。何しろアラフィフ世代というのは、唾液の量が減り、女性ホルモンの分泌が低下するため、口臭もキツくなるそうです。でも、この口臭もきちんと歯科に通い、弱った歯茎を治し、歯石を取ることで軽減できると医師から聞き、最近では3カ月に1度歯石除去をしています。また、よくかんで食べることで唾液がたくさん出るので口臭予防・歯周病予防になると指導を受け、よくかんで食べることも実践しています。虫歯にしても歯周病にしても、自分で気付くときはすでに重症化しているそう。だからこそ未然に防ぐことが大切ですよね。デンタルフロスで虫歯の頻度が減った!実は私、歯磨きがとても下手です。何度か歯科医院で歯磨き指導を受けたのですが、まったくうまくならない! そこで諦めた医師に「デンタルフロスだけはこまめにしてください」と言われ、歯磨き+必ずデンタルフロスをしています。アラフィフ世代がなりやすい歯周病は歯と歯茎の隙間からなるといいますから、デンタルフロスをこまめにすることでずいぶんと防げるそう。ちなみに私はデンタルフロスをするようになって、虫歯になる頻度が激減しました(あくまでも個人の経験です)!そして、とうとう歯槽膿漏を防ぐ薬用歯磨き粉デビューもしました! 若いころはこういった歯磨き粉はお年寄りが使うものだと思っていましたが(失礼!)、私ももうアラフィフ。使ってみるとたしかに歯茎は引き締まって良い感じ♪ とはいえ油断せず、3カ月検診を続けたいと思います。まとめ口の中だって体の一部ですから当然年を取ってメンテナンスが必要なはずなのに、つい口の中のケアって忘れてしまいがちでした。でも、自分の歯を長く持ち続けるためにもアラフィフからの歯科通い、すごく大切だと痛感しています。歯周病も口臭もケアできるので、しっかりメンテナンスしていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。イラスト/村澤綾香著者/中田ぷう(49歳)業務スーパーやカルディ、コストコなどに詳しいフードジャーナリスト。著書に子どものごはん作りの闘いを描いた「闘う!母ごはん」(光文社)がある。育ち盛りな高校2年生と小学3年生のママ。
2023年02月17日冷たい物を食べたり飲んだりしたときに歯がしみたことはないですか? 「虫歯? 知覚過敏?」と迷った人もいるかと思います。そんな気になる症状について、歯科医の川田悟司先生に解説していただきました。年齢を重ねるにつれ、歯に負担をかけて歯がしみることが増えてきます。なぜ歯がしみるのか、どう対処すればいいのかなどをわかりやすくお伝えします。教えてくれたのは…監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。★関連記事:「歯がしみる…」しつこい知覚過敏が歯科専売の歯磨剤で激減 【体験談】冷たい、温かい、甘い物などが刺激に皆さんは知覚過敏と聞いて何を思い浮かべますか? まずは冷たい物を口に含んだときに歯がキーンとしみることを思い浮かべる人が多いかと思います。知覚過敏は冷たい物だけではなく温かい物、甘い物なども刺激となって歯がしみて痛みを感じる症状のことです。虫歯と症状が似ていますが、知覚過敏は冷たい物などが刺激となって感じる一過性の痛みですが、虫歯は慢性的な痛みがあり、むし歯がある歯をたたくと痛みを感じるなどの違いがあります。ただ、自分で虫歯と知覚過敏の違いを見分けるのは難しいので、歯がしみるなど気になる症状があれば、まずは歯科医院への受診をおすすめします。知覚過敏の考えられる原因としては、2つあります。知覚過敏を対処するにはまずは原因を知ることが大切です。原因について詳しく解説していきましょう。強い力で歯を磨くのはNG!まず1つ目の原因は歯を強く磨き過ぎることです。「磨く力が強いのであれば、すべての歯がしみるはず」と思われるかもしれませんが、すべての歯に均等に力がかかっているわけではありません。右手で歯ブラシを持って磨く人は、左下の歯に症状が出るケースがあります。というのは、人は無意識のうちに磨きやすい箇所からブラッシングをおこない、そこに強い力がかかりやすくなるからです。このような場合は磨き始めの箇所を毎回ランダムに変えると良いでしょう。磨き始めにもかかわらず、強い力で磨いてしまいがちな人は磨く場所によって歯ブラシを持つ手を変更するのもおすすめです。右側を磨く場合は左手で歯ブラシを持つ、左側と磨くときは右手で歯ブラシを持つと力の入れ過ぎを防げます。また基本的には歯ブラシはえんぴつを持つようにやさしく握ると程良い力で磨けるのでぜひ今日からおこなってほしいですね。歯ブラシの交換時期は1カ月~1カ月半が目安となります。もし1カ月以内で歯ブラシの毛先が開いてしまうなら力のかけ過ぎです。また、毛先が開くと歯磨きの効率は下がってしまうので毛先が開いてしまったら交換しましょう。できるだけ上下の歯は接触させないようにもう1つはTCH(Tooth Contact Habit)、つまり上下の歯をくっつける癖の「歯牙接触癖」です。人は1日のうち、会話や食事などで上下の歯が接触する時間はだいたい17.5分と言われています。このほかにパソコン作業や料理、運動など何かに集中しているときに歯をかみしめる、食いしばっていることが多くなります。特に運動する人は奥歯に力が入りがち。寝ているときの歯ぎしりも同様です。また、ストレスを感じるとき、緊張しているときも歯を食いしばることも多いですね。TCH、食いしばり、歯ぎしりにより継続して歯に力が加わると、知覚過敏につながる可能性があります。歯に負担がかかることを軽減するため、マウスピースを装着するという方法があります。私は知覚過敏ではありませんが、普段から歯に負担をかけないように集中しがちな料理を作るときは必ずマウスピースをしています。マウスピースは、歯科医院で作成すれば保険適用となるので費用はだいたい5000円程度となります。一般的にマウスピースは上の歯に装着することが多いです。これは下顎は動くけれど上顎は動かないので、動かないほうの上の歯に装着し、下顎は動きやすくしておくためです。ただ、昼に装着する場合、上の歯につけると話しづらいので下の歯にする場合もあります。実際、私も昼用は下の歯に装着しています。もし上下の歯が接触していると気付いたときは、上下の歯を離す、口を開ける、大きく深呼吸する、天井を見る(顎を上げる)なども意識しておこないましょう。普段よく目にするパソコンやテレビなどに「歯を接触させない」「食いしばらない」などと紙に書いて貼っておくのもおすすめです。悪化すると歯の根元に詰め物が必要にこのように人は年齢を重ねるごとに歯を必要以上に酷使しています。さらに1年で0.02mm歯肉退縮(歯茎が下がること)が起こります。1年で0.02mmというととても小さなことと思うかもしれませんが、25年で0.5mm、50年で1mmにもなります。歯肉退縮は適度な力による正しいブラッシングで改善することもありますが、なかなか難しいのが現状です。これらにより、加齢とともに知覚過敏が起きやすくなります。知覚過敏はひどくなると、象牙質露出により、冷たい物、温かい物、甘い物のほか、冷たい空気を吸ったときや歯ブラシを当てたときなどすべての刺激を痛みとして感じ、さらに悪化するとくさび状欠損(歯と歯肉の境目にあるエナメル質が削られている状態)と歯の根元がえぐれるようになります。この場合、根元にプラスチックの詰め物をすることになります。また、歯が削れる原因になるので、できるだけ研磨剤が入っている歯磨き粉を使わないことも私はおすすめしています。まとめ知覚過敏は強い力で歯を磨くこと、無意識の食いしばり、年齢を重ねるとともに進行する歯肉退縮などで起こりやすくなります。知覚過敏になってしまったら歯ブラシは力をかけ過ぎない、上下の歯が接触していたら歯を離す、マウスピースを装着するという対処をおこないます。また、知覚過敏用の歯磨き粉を使用するのも良いでしょう。歯がしみるほか、気になる症状があれば早めに歯科医院を受診してくださいね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/ウーマンカレンダー著者/監修/川田 悟司 先生川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。
2023年02月17日新型コロナの感染拡大から丸3年。生活必需品となったマスクは商品開発が進み、耳の痛みや不快感は軽減されたが、こもる臭いの悩みはなかなか解消されない。「マスク口臭には、重曹が効果的です」そう話すのは倉本歯科医院院長の倉本弘樹先生だ。同院の患者にも口腔内の衛生ケアの一環として、重曹の活用をすすめているという。重曹は口腔内で、どんな働きをするのだろう。「口腔内は本来中性ですが、食後などに酸性に傾くことがあります」(倉本先生・以下同)酸性・アルカリ性を数字で示す㏗でいうと、本来の口腔内は㏗7前後の中性だ。食後などに㏗6.6以下の酸性になると、口腔内にすむ悪玉菌が繁殖を始め、口腔環境が乱れる。これが口臭の一因だ。「そんなとき弱アルカリ性の重曹を口に含むと、口腔内を中性、アルカリ性へと変える手助けになります」倉本先生によると重曹そのものは、㏗8.2程度の弱アルカリ性だから、重曹を水に溶かしたうがい液でうがいをすると、穏やかに中和され、口腔環境を改善していくというのだ。倉本先生おすすめの重曹うがい液は、500mlのペットボトルに水道水と小さじ1杯ほどの重曹を入れて、よく振ったらできあがり。「重曹は、必ず食用を選んでください。掃除などに使う工業用重曹は、不純物が入っていることがあるので避けましょう。また、水はミネラルウオーターだと保存がきかないことがあるので、水道水を使ってください」■ただの口臭でなく病気が隠れていることもうがい液は1回約20mlと少量でよいそう。口に含んでブクブクうがいをしよう。「うがい液は少量のほうが、頰の筋肉をしっかり動かすブクブクうがいがやりやすいです。ブクブクうがいの後に、ガラガラうがいも行うと、口腔内の隅々までうがい液がいきわたって、さらに効果的でしょう」うがいはいつするの?「三食の後に行うのが基本です。でも、起床後や就寝前、口臭が気になるときなど、1日に何度行っても大丈夫。食用重曹は“食べ物”ですから、胃に入ったとしても問題ありません。安心して『臭いが気になったら重曹うがい』を続けてみてください」うがい液は常温保存で、3~4日で使い切れる量を用意しよう。使うたびに、よく振ることを忘れずに。「洗面所などの目につくところに置いておくと、習慣化しやすいと思います」ただし、重曹うがいでは改善できない口臭もある。「虫歯や歯周病がひどい人は口臭が発生します。定期的に歯科医院でメンテナンスしてください」歯磨きやフロス、歯間ブラシでの毎日のケアも大切にしたい。また、内臓の病気が原因の口臭もある。重曹うがいで改善が見られない場合は、健康診断などでチェックしてみよう。重曹うがいは、マスク口臭はもちろん、虫歯や歯周病などの予防にも効果がある。毎日の生活に組み込んで、口腔ケアに励もう。
2023年02月08日虫歯になると大変と思い、乳歯が生え始めてすぐから歯みがきを習慣にしていたわが家。しかし1歳半ごろ、子どもの歯が黄色く変色している箇所があると気付いたのです。子どもの歯に歯石が着いてしまったと、歯科医に相談したときの体験をお話しします。 歯の生え始めから歯みがき習慣を虫歯になりやすく、子どものころから大人になった今でも歯科通いをする私。そんな私だから、わが子には虫歯になってほしくない!と強く思い、子どもは乳歯が生え始めたときから歯みがきをする習慣をつけています。 歯ブラシを使うことに慣らしているので、1歳半になるころには自分から歯みがきをする子になったわが子。もちろん仕上げ磨きも欠かさずしていました。しかし1歳半ごろのある日、奥の歯に黄色くなった箇所を見つけたのです! これって歯石? 黄色く変色した歯に動揺最初は奥歯に黄色い食べ物が歯に挟まっているのかと気になりました。見えにくいので子どもの口の中にライトを当てると、歯ブラシでこすっても落ちない黄色い変色がありました。 歯みがきで落ちないということは歯石なのかも。虫歯にならないようにと歯みがきをしていたつもりだったのに、歯石ができるほどになってしまっていたとは……。子どもの歯については気をつかっていたつもりの私は、子どもの歯を守ってあげられなかったと動揺しました。 歯科医に見てもらって安心その日から子どもの歯のことが気になり、仕上げ磨きを念入りにしたり歯みがき粉を変えたりしました。それでも気になる着色はなくならなかったので、歯科医に連れていくことに。 歯科医が診ると、歯石ではなく乳歯が生えたときからある先天性の変色ということでした。それを聞いた私は安心! 他の部分も診てもらうと、虫歯はなく歯みがきはきれいにできているとのこと。さらに虫歯などのチェックだけでなく、子どもの歯みがき指導までしてもらえたのです。子どもも診察や指導を嫌がらず、なんでもっと早く歯科医に連れていかなかったのだろうと後悔するくらいでした。 今回の体験を通して、歯のことで気になることがあれば自分ひとりで悩まずに、歯の専門家である歯科医にすぐに相談すればよかったのだと気づきました。家庭で神経質に磨きすぎて子どもが歯みがき嫌いになるよりは、定期的に歯科医に通ってしっかりメンテナンスするという方法もあると気づけて肩の荷がおりた私でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 作画/Michika監修/助産師 REIKO著者:三宅ちよこフリーランスとして働きながら一男一女を子育て中の母。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、株や不動産投資を副業としている。ライターとして主婦のためのお得な情報や子育てに関する体験談を執筆している。
2023年01月25日かかりつけの歯医者さんはありますか?きっかけは「親の会」でのお話Upload By べっこうあめアマミたとえ発達がゆっくりでも、甘いものは大好きな子どもたち。それなりの年齢になり、何でも食べるようになってくれば、虫歯などの口腔内トラブルに見舞われることもあるはずです。私もそんな不安はありましたが、何となくその不安には蓋をして、長らく息子を育ててきました。しかし、ある日参加した地域の「親の会」のお話し会で、考えを改めることになったのです。そのお話し会では、すでに成人した障害があるお子さんの親御さんたちが、ご自身の経験談などを話してくれていました。その中で、歯科治療の話題が出たのです。お話しくださった方のお子さんには知的障害があるということでしたが、あるとき、虫歯になってしまったそうです。しかし、街の歯医者さんでは暴れてしまって治療ができず、大きな専門の病院に通って治療をすることになり、とても大変だったそうです。知的障害に限らず、発達障害などさまざまな特性があるお子さんに言えることですが、虫歯になってもこのように暴れてしまい、治療にならないケースは少なくないのではないでしょうか。子どもたちにとっては口の中に不思議なものを入れられるだけでも不快なのに、変な味がしたり、痛かったり、その上長時間じっとしていなければならないのです。これは、受け入れがたい苦痛でしょう。でもだからこそ、子どもが小さいときから取り組んでほしいことがあるとも言われました。それは「虫歯になってから」ではなく、「虫歯になる前から」歯医者さんに通うことです。まずは診察台に座れるようになるところから始め、歯磨きだけだったり、フッ素を塗るだけだったり、子どもの様子を見ながらゆっくりと、「歯医者さんに慣れる」ことができるようにしていきます。かかりつけの歯医者さんを決めて定期的に通うことで、最初は入ることさえ抵抗があった子どもも、だんだん慣れていくのではないでしょうか。虫歯になってから初めて歯医者さんに行くと、どうしても痛い治療をせざるをえません。そうすると子どもの中に「歯医者さん=怖い」というイメージができてしまい、拒否感がより強くなってしまいます。でも、何も痛いことをされないときに、ただ楽しい気持ちで通う習慣をつけていけば、結果は変わっていくかもしれません。お子さんが、歯医者さんという場所やそこで会う人たちに心を開き、信頼関係ができていることは、スムーズな治療のために大切なことです。このお話を聞いて、私は大いに納得し、息子にもかかりつけの歯医者さんを探したいと思いました。障害があると診てもらえない?難航する歯医者さん探しUpload By べっこうあめアマミ「息子にかかりつけの歯医者さんを」と思いましたが、実際に探してみると、なかなか障害がある子どもを快く受け入れてくれる歯医者さんは見つかりませんでした。街の診療所ですと人手も限られますし、患者が暴れた場合にしっかり拘束することもできません。口腔内は繊細な治療が必要となりますから、やはり歯医者さん側も不安があるのでしょう。そんなある日、「小児歯科」と看板に掲げている歯医者さんに、当時1歳だった娘(息子の妹)の歯科健診に行きました。娘はおとなしく診察台に座って健診を受け、歯医者さんも褒めてくれました。そして、「今後も定期的にフッ素塗布などしにくるといいよ」とすすめてくれたのです。ちょうど家からも近くて良さそうな歯医者さんだと思った私は、息子のことが頭をよぎり、「今度、この子のお兄ちゃんも連れてきていいですか?」と聞いてみました。すると歯医者さんは何の迷いもなく「どうぞ連れてきてください」と言ってくれました。しかし、その後私が息子に障害があることを話し始めると、歯医者さんは急に別人のように歯切れが悪くなったのです。娘の通院はぜひにとすすめてくれるのに、息子の通院は、本人を見てもいないのに拒まれる。致し方ないかもしれませんが、親としてはわが子2人に明らかな差がある対応をされたようで、少し悲しくなりました。出会いは突然に!息子を受け入れてくれた歯医者さんUpload By べっこうあめアマミその後しばらくして、今度は娘が保育園で歯をぶつけてしまい、またどこかの歯医者さんで診てもらわなければならなくなったときのことです。前回の苦い思い出を踏まえ、今度は別の歯医者さんに行ってみました。そして娘の治療後、またしても私は、歯医者さんにおずおずと息子のことを切り出し、障害がある子どもでも通院は可能か聞いてみました。すると、歯医者さんはさらっと快諾してくれたのです。その歯医者さんも、自分は障害児「専門」ではないとおっしゃっていましたが、「とりあえず連れてきてください」と言ってくださり、後日息子を連れていきました。その歯医者さんは、私が親の会で言われたことと同じことをおっしゃっていました。「息子さんにとって歯医者さんが嫌な場所にならないように、まずは信頼関係をつくりたい、だから無理に何かをしようとせず、ゆっくり進めていきますね」と話してくれました。まずは診察室に入り、診察台に座るところからです。息子は最初は多少緊張があったと思いますが、歯医者さんの人柄もあって安心したのか、初日からおとなしく診察台に座ることができました。診察台が倒れることには少し抵抗があるようでしたが、歯磨きをしてもらい、口の中に異常などがないかも診てもらえました。最後、息子が少しだけ嫌なそぶりを見せたので、その日はそこで終わりました。息子はたくさん褒められて、ご機嫌で帰宅。私もホッとしたのを覚えています。歯医者さんの提案で、最初はお互いの信頼関係をつくることと慣れるために、1ヶ月に1回くらいのペースで通いました。そうして歯磨きや、適切なタイミングでフッ素塗布などをしてもらいつつ、息子がだいぶ慣れてきた今は2、3ヶ月に1回くらいのペースで通っています。鉄則!発達っ子の歯科治療は「治療」より「予防」Upload By べっこうあめアマミ息子は今、8歳の小学2年生ですが、これまで一度も虫歯になったことがありません。いろいろな要因はあると思いますが、良い歯医者さんに出会い、定期的に口の中を診てもらいながら、歯磨きやフッ素塗布などをしてもらっているおかげかもしれません。親の会だけでなく、私の周りの障害があるお子さんを育てる親御さんたちの間では、「かかりつけの歯医者さんを見つけて定期的に通う」ことをよくすすめられます。幼児期のうちから歯医者さんと信頼関係を築き、歯医者さんは怖くない、口の中を触られても大丈夫、と良いイメージをつくり上げていきたいものです。もし、それでも大きな虫歯になって、治療がかかりつけの歯医者さんでは無理ということになったら、そのときは最終手段として専門の口腔センターなどにお願いしましょう。そういう際にはかかりつけの歯医者さんが判断して、治療に適した病院に紹介状を書いてくれるのではないかと思います。発達に課題があったり、障害があったりするお子さんの歯科治療はどうしても大変です。そのため、「治療」より「予防」が何より大切です。虫歯になってから困るよりも、なるべく虫歯にならないように気を付けていきたいですね。執筆/べっこうあめアマミ(監修:藤井先生より)良い歯科医院との出会いがあって良かったですね。信頼関係を築くために、1ヶ月おきにまめに通院されたのも良かったですね。治療となると、口腔内を安全にみるために身体を抑える必要が出てくることもあったり、場合によっては全身麻酔で入院されて治療する場合もあります。痛くない定期的なチェックを継続し、歯科医院の通院ができるようになっていることが、虫歯予防において大切です。今回のべっこうあめアマミさんのお話は、発達障害の特性があるお子さんの親御さんにはもちろんのこと、歯科検診を嫌がるお子さんをお持ちの親御さんにも知ってほしい内容です。
2023年01月23日医療法人社団こころは(所在地:神奈川県横須賀市、理事長:富山 幸太朗)は、この度、2023年1月20日(金)横須賀市に歯列矯正専門クリニック「Yokosuka Sun&Ocean Dental Clinic」をオープンいたします。受付■歯並びと健康の関係性歯並びが悪いことで見た目が悪く見えたり、虫歯や歯周病になりやすいことはよく知られていますが、歯並びが悪いことで噛み合わせが悪くなる場合は、睡眠時無呼吸障害から様々な症状を発症することがあります。この噛み合わせの悪さが私たちの心身にも様々な影響を及ぼし、体の不調の原因となっています。最近の人類学では、日本人は北方弥生系(顎が小さく面長)が7~8割、南方縄文系(顎がしっかりしている)が2~3割の比率で混血していると言われています。食生活の変化で顎のラインがスマートな若者の増加や小顔ブームなども相まり、口の中の容積が小さくなり、舌は後ろ(喉の方向)に押し込まれやすくなることで気道は狭まり、睡眠時無呼吸障害を発症する原因となります。また出っ歯(上顎前突)も同様で、噛んだ時に前歯に隙間がある(開咬)症状がみられると、口は閉じにくくなり、口を開けたままでいることが多くなります。口を開けたまま寝てしまうと、重力の作用で下顎は後退し、舌は後ろ(喉の方向)に押し出されやすくなり、その結果、気道は狭まることで睡眠時無呼吸障害を発症する原因となります。これらに加え、現代はやわらかい食べ物が増えたことにより噛む回数が昔に比べると少なくなりました。噛まない食事は、顎の発育を悪くし、睡眠時無呼吸障害を発症する原因となります。また、逆に噛めないことで食事が丸呑みとなりせっかく摂った栄養が消化吸収されずに脂肪だけがついてしまったり、栄養が不足してしまうこともあります。このような健康に悪影響を及ぼす歯並びと噛み合わせは、矯正治療により歯並びを治したり、子供の頃から舌や唇・頬・喉などの正しい使い方と筋力をつけ、あごの発育を促していくのも一つの重要な方法です。■矯正専門クリニックオープンの背景本院である「はる小児歯科・矯正歯科クリニック」( )では年々矯正の患者様が多くなっています。マスク着用が当たり前になった近年では、マスク下での口のぽかんとした開きから口元のたるみで口元に自信をなくしたり、見た目への影響だけではなく口呼吸により感染症にもかかりやすくなります。また、マスク常時着用による酸素欠乏から、体の疲れや集中力散漫などでお悩みのお子さんも増えています。本院である「はる小児歯科・矯正歯科クリニック」での一般診療と矯正の同時診療では、しっかりとした矯正治療の時間確保が難しくなることもあり、矯正専門クリニックを開院することで地域の皆様に健康を提供することができると考えています。■実際に当院で矯正治療をしたお客様の声・透明なマウスピースだったので周りからも気づかれずに歯並びを治せたのは嬉しかったし痛みも思ったほどなかった・歯並びを整えたことで自信を持って人前で笑えたり、友達と笑顔で写真を撮ることができるようになった・歯並びを治すことで口呼吸の改善ができた・歯並びだけではなく風邪をひきにくくなり今年は花粉症も発症しなかった・歯並びが整ったことで可愛くなったこのような嬉しいお声を頂けるようになるまで、試行錯誤を繰り返し数年かかりました。健康にも繋がる矯正治療はとても有意義な方法であると実感する一方で、「大変で続けられない」や「時間がかかる治療のためいつまで続くのか」と患者様への負担も多く途中で挫折する方も少なくありませんでした。せっかく良い治療なのにと理事長の富山自身、悩むことも多くありましたが、患者様の意見なども取り入れ、もっと簡単にそして楽しく続けることができないかと試行錯誤を繰り返しようやくこの小児矯正治療“myosmile(R)”プログラムや続けられるインビザライン治療の仕組みを完成することができました。■理事長:富山 幸太朗の思い多くの方が抱えるお口のトラブル(虫歯や歯の痛み)は、歯並びや噛み合わせが原因であることがほとんどです。年々増加している矯正診療ですが、“費用が高い”や“もうこんな歳だから遅いかも”など、審美目的にやるものというイメージがまだ強くあると感じています。そこで当院ではインビザラインを中心としたアライナーと呼ばれる透明なマウスピースを使用した矯正治療を専門に扱っています。アライナー矯正は従来のワイヤーと違い治療期間中装置が目立たず、痛みも少なく、かつ来院頻度も減らすことができる治療法です。歯並びが良いと相手に清潔感のある健康的な印象を与えることも出来ますし、自分に自信を持つことが出来ます。年齢を重ねていてもいつからでも歯並びは治せますし、いつからでもお口の健康を取り戻すことができます。『お口は健康の入り口』です。美味しい物を食べ、人前で臆することなく大きなお口で笑い、そしてしっかり鼻呼吸ができ、睡眠が取れる美しい機能的な歯並びを多くの方に提供していきたいと思います。2023年春には本院のはる小児歯科・矯正歯科クリニックと分院のYokosuka Sun&Ocean Dental Clinicを繋ぐバスを運行予定。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月16日成人式は、新成人が節目を迎えるめでたい日であると同時に、幼い頃から日々の成長を見ながら子育てをしてきた親にとって、我が子の成長を感慨深く感じる日です。2023年1月9日、元女子プロレスラーでタレントの北斗晶さんがInstagramを更新。次男が、成人式の日を迎えたことを報告しました。北斗さんによると、次男は生まれたばかりの時、2664gと、新生児の平均である3kgに満たなかったのだとか。そんな小さかった次男はすくすくと成長し、北斗さんよりもはるかに大きくなったといいます。次男の育児を振り返り、北斗さんは次のような想いをつづりました。母乳も全然出ずに粉ミルクで育てたことに罪の意識も昔はあったけど…大きな病気もせず、大きな怪我もなく、虫歯になった事も一度もない。元気に元気に大きくなってくれました‼️hokutoakira_officialーより引用当時、母乳があまり出なかった北斗さんは、粉ミルクで次男を育てたのだとか。母乳ではなく粉ミルクで育てたことに、罪悪感を抱いていたといいます。そんな北斗さんの思いとは裏腹に、次男は大きなケガもなく、虫歯にもならず、元気に成長。当時の自分と同じく、母乳が出ずに悩んでいる人に向けて、次のようなメッセージを送りました。だから、今子育て中で母乳が出ないと悩んでる人がいたら…大丈夫だよ〜と伝えたい。我が息子は、粉ミルクで育ったけど今ではパパより大きくなったhokutoakira_officialーより引用言葉が通じない乳児に対し、「これで合っているのだろうか」「こうしたほうがよかったんじゃないか」と不安な気持ちを抱えながら、我が子と向き合う人が大半です。そんな親たちの不安を取り除くよう、粉ミルクで育った次男が、今では父親を追い越すほどに成長したことを明かし、「大丈夫だよ」と呼びかけた北斗さん。2人の息子を立派に育てた、子育て経験者の北斗さんの言葉に、心を解きほぐされた親は多いようです。・子育て真っ最中でなかなか母乳も出なくて悩んでいましたが、粉ミルクでも大丈夫なんだと思えました。ありがとうございます。・素敵な言葉。あまり母乳が出なかったことに引け目を感じて、必死に絞り出していた当時の自分を思い出しました。・息子さんの成人、おめでとうございます。北斗さんの言葉が、とても励みになりました!本当に感謝しています。最後に、北斗さんは次男に対して「たくさん笑って、優しさと強さを持った大人になってほしい」とつづっていました。北斗さんの想いが詰まったメッセージは、次男や子育てに悩む親たちの心に届くことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年01月10日こんにちは、小児科医の保田典子です。私生活では3人の子どもを子育て中の母です。今回は「野菜ジュース」について。離乳食が果汁からだった時代もありますが、今はなるべく子どもに果汁(ジュース)をあげないほうが良い、という時代になってきています。実は、野菜不足が心配でついつい飲ませてしまう(!?)野菜ジュースも同じです。なるべく飲ませないほうが良いと言われるようになってきています。なぜでしょうか?ジュースがダメな理由世界保健機構(WHO)などでは「幼児までの子どもには100%ジュースも糖分のとり過ぎになるとして飲ませないほうが良い」としています。糖分のとり過ぎは虫歯のリスクが高まったり、肥満のリスクが高くなるためです。 一方、フルーツそのものに関しては、食べないほうが良いということはありません。フルーツそのものであれば、食物繊維など糖分以外の物も含まれるため、栄養素の吸収も変わってくるからです(もちろん摂取目安量はありますが、そこまで厳しくしなくても良いと私は考えています)。 そのため、現在、小児科では「そもそもジュースは子どもに与えるものではない」という指導をしています。 糖分の摂取目安WHOでは、「1日の遊離糖類摂取量を総エネルギー量の10%未満に抑えましょう、5%未満だとさらに良い」と言われています。 厚生労働省健康局から出ている「標準的な健診・保健指導プログラム【平成30年度版】 」によると、「遊離糖類とは、グルコースやフルクトース等の単糖類、スクロースや砂糖等の二糖類等食品や飲料の加工調理で加えられるもの、並びに蜂蜜、シロップ、果汁、濃縮果汁等に自然に存在する糖類のこと」を指します。※はちみつは乳児ボツリヌス症予防のため、満1歳までは絶対に与えないようにしてください。 例えば、1〜2歳の推定エネルギー必要量は1,000kcal程度(厚生労働省資料より)なので、5%未満とすると遊離糖類摂取量は12.5g程度が望ましいということです。 スポーツドリンク500mLだと約30g、100%ジュースでも200mLで20g、野菜ジュース720mLで約50gの炭水化物(糖質+食物繊維)が含まれています。ジュースに食物繊維はほとんど含まれていないことを考えると、このうちの“ほとんどが糖質”ということになります。 糖質はジュースにだけ含まれているわけではないので、ジュースだけで糖質の必要量をとってしまうと、明らかに糖質のとり過ぎになってしまうのです。 野菜不足を野菜ジュースで補わないで野菜をあまり食べないことが多い子どもたち。ついつい野菜不足が心配で野菜ジュースを飲ませてしまうこともあると思います。もちろん、野菜はたくさん食べてほしいものですが、野菜の栄養素よりも余計なものをとってしまっては本末転倒です。 子どもが好きな味つけにしてみたり、食感に変えてみたりなど、子どもが食べやすいようひと工夫することで、食べてくれるようになることもあります。野菜不足はしっかり野菜で補い、水分は水や麦茶を飲ませるようにしたほうがいいと思います。 とはいえ、子どもが野菜を食べてくれないというご家庭も多いと思います。わが家では子どもたちが嫌いな野菜もありますが、好きな野菜を重点的に出すようにしています。 さまざまな野菜を食べてほしいので、いろいろ出すようにしますが、食べてくれないこともよくあります。それでもめげずに出し続けることと、ビタミンは他の食べ物からもとれるので、焦らず無理して食べさせないようにしています。好きな野菜も出してあげて「おいしいね」と食事を楽しむことが大切かなと考えています。 ジュースなどの甘くおいしい飲み物の味を一度覚えると、頻繁にジュースを欲しがるようになってしまいます。小さいうちから毎日ジュースを与えてしまい、水や麦茶を一切とらなくなってしまったというケースもあります。 子どもに野菜ジュースなどのジュースを与えないという選択は、子どもに水分をとらせることに苦労したり、虫歯治療に通うことになったりと、将来的に後悔しないために今できる「ラクになる育児」の1つです。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2023年01月07日ある日、突然襲った謎の口腔内の痛み。最初は虫歯かと思って歯医者を受診したけれど、歯には何も異常はないと言われホッとひと安心。けれど日を追うごとに痛みが増して、1カ月後くらいには笑ったり、ごはんを食べたりするのも苦労する状態になりました。原因不明の痛みの原因を知り、痛みから解放された体験談をお伝えします。★関連記事:え、歯ぎしりが原因だった!?歯ぎしりを軽視していたことで起こった体調不良とはある朝、起きたら口腔内に謎の痛みが!いつものように朝起きて軽く伸びをしながらあくびをしたら、あれ? なんだか口の奥に痛み。きちんと歯を磨いてケアしてきたのに、まさか虫歯!と思ってがっかりしました。けれど放っておいても悪化するばかりと思って、早速歯医者さんに予約を入れて受診しました。ところが私の予想に反して歯は健康そのもの、虫歯はまったくないという診断でした。では、この痛みはなんだろうとちょっと気になりましたが、寝違いのようなものなのかなと思い、まずは虫歯でなかったことに安心しました。けれど、何日たってもその痛みは取れるどころか日に日に痛くなり、1カ月後くらいには笑ったり、口を開けて食事をしたりするときに、口を開けるだけでも痛みを感じてつらい状態になってしまったのです。痛みの原因は歯ではなく、顎にあった!?ただただ我慢して痛みをやり過ごしながらもなんとか日常生活を送っていたのですが、ある日朝ごはんを食べていたら向かいに座っていた夫が「あれ? 今日顔がおかしくない?」と言ってきました。顔がおかしいとは何事? 失礼ね……と憤慨しつつも鏡を見てみたら、たしかに痛むほうをかばっていたせいか、顔がゆがんでいるというか、左右均等でなくなっていました。うわあ、これはもう痛みを放っておいたらまずいな……。この痛みはなんだろう、そしてどこを受診したらいいのかなと考えて、ネット検索をしてみることに。そうしたら意外にも同じような口腔内の痛みを感じる女性たちが増えていることがわかりました。そしてネットを見た感じでは、痛みの原因は歯ではなく顎にあり、いわゆる顎関節症かもしれないと見当をつけました。顎関節症専門治療院で痛みを克服いくつかネットサーフィンをする中で気になった顎関節症専門治療院を訪れることにしました。初診では顔の正面、横顔のレントゲンを撮られました。レントゲンを目の前にした診察では、鼻の位置と耳のラインが左右でズレていることがわかりました。そして、鎖骨の位置も左右でズレがあって、これらのバランスのズレを全体で補っていたことがわかり、これらのズレの調整をしていくことで顎関節の痛みが消えるという診断でした。先生のお話によると、顎関節症は歯のかみ合わせが原因になることもあるそうで、歯ぎしりが癖になっている人は長年の歯ぎしりで歯が磨耗して、骨格のバランスが崩れ、全体的な体のバランスが崩れやすいのだそうです。崩れた状態のバランスを保とうとして、年齢を重ねるごとに肩凝りや首凝りにまでつながってしまい、バランスの崩れが体で支え切れなくなると、ついに顎にまで影響が出てくるのだそうです。私の場合はまさにこれに当たるだろうということでした。実際の治療は正直何をどうされているのかわからないのですが、先生が軽く手を当てて特殊な器具で体のあらゆるツボを刺激していくことで、骨格の調整をおこなっていきました。治療自体に痛みもなく1回の受診で痛みは和らぎました。その後1週間に1度、20分程度の治療を2カ月ほどおこなったことで、うまく開かなくなっていた私の口は改善し、以前のように明るく笑えるようになりました。まとめある日口腔内を襲った謎の痛みの正体は、まさかの顎関節症でした。そして、専門治療院で顎関節症のための適切な治療を受けることで痛みを克服。以前と同じように笑ったり、おしゃべりを楽しんだりすることができるようになりよかったです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。イラスト/きびのあやとら著者/春山サチコ(44歳)小学2年生と年長の男児がいる銀行内勤ママ。ちょっと遅めの出産だったので、周りより高齢。年齢を隠して若作りを心がけているけれど肉体年齢はごまかせないのか、とにかく体の凝りがひどい。
2023年01月03日私は若いころから歯には自信がありました。20代のころに親知らずの抜歯をしたくらいで、歯医者さんのお世話になることは50代後半の今まであまりありませんでした。ところが、気付いていないだけで加齢に伴い歯周病が進行してきており、知らぬ間に大きな虫歯もあったのです。本当にショックでした!! 歯周病と虫歯の治療についての体験談を紹介します。★関連記事:3年で12本の抜歯。手術を7回も受けるも歯周病は一向に良くならず…【体験談】ある日突然、歯が欠けた冷たい物を飲んだときや甘い物を食べたときに右上の奥歯がちょっとしみるなと思っていたのですが、コロナ禍ということもあり歯医者さんに行くのをためらっていました。そのうち、しみる感じもなくなり、痛みが出てきたわけでもないので、そのまま半年くらい放置して過ごしておりました。ところがある日、ハードなパンをかじったとき「がりっ」と音がしたので、固いパンだなと思いながら口の中に残った固い物を出してみたところ、なんと自分の歯でした。恐る恐る右上の奥歯を舌で触ってみると、歯が欠けており、とがった部分が舌で感じられました。「えーっ、歯には自信があったのに」と思わず叫んでしまいました。歯医者を受診すると虫歯が6本も!痛みはなかったのですが、歯が欠けてしまってうまくかみ合わなくなったことで食事のときうまくかめなくなったので、早速歯医者さんを予約し訪問しました。まずレントゲンを撮ってもらい診断を受けたところ、「結構深い虫歯になっていますよ。神経まで届いているので、神経を抜いて治療していきましょう」とのこと。歯には自信のあった私は、そんなにひどくなっていたんだとがく然としました。それから麻酔をして残った部分を削ったり、虫歯によって空いてしまった穴の中をガリガリ削ったりする治療を受けました。その日は麻酔が切れたあと、痛みが続きあまり物を食べられませんでした。幸い右上の奥歯は欠けた残りの部分に金属の被せ物をするだけで良いとのことで、保険内での治療で済みました。ところが虫歯は欠けた右上の奥歯だけでなく、そのほかに5カ所もあり、その後も3カ月くらい通院が続きました。さらに歯周病も始まっていた虫歯治療の合間に、歯科衛生士さんによる歯茎のチェックを受けたところ、歯周病も始まっているとのことでした。加齢に伴い歯茎の弾力が衰えて歯周ポケットが深くなり、そこに食べかすがたまって歯周病や虫歯を引き起こすのだそうです。私は1日に2~3回は歯磨きをしているのですが、歯の内側の根元の部分がよく磨けていないそうで、歯の掃除を丁寧にしていただきました。「歯茎が下がってきていて、歯の間にも食べかすがたまりやすくなっています。歯ブラシと歯間ブラシの両方を使って家でも丁寧に磨いてください」と指導を受けました。それでも自分では限界がありますので、今は2カ月に1度、歯医者さんで歯の掃除をしてもらっています。まとめ今回のことで、歯周病や虫歯は知らぬ間に静かに進行しているんだなと驚きました。若いころなら毎日の歯磨きだけでよかったのかもしれませんが、歯茎が衰える一方の今後は定期的に歯の掃除や点検をしてもらったほうが良さそうです。「8020運動」つまり80歳で20本歯を残すのが理想と言われていますが、手を抜いていたら達成できないなと思いました。食べることは健康の基本ですから、いつまでもおいしく食べて健康でいるためにも、歯は大事にしていきたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。イラスト/サトウユカ著者/ラベンダーミント(57歳)子育てを終え、今は義母の介護と仕事に忙しい毎日を送る主婦。日々の楽しみは、おいしいものや体に良いものを見つけてお取り寄せしたり、趣味の手芸でかわいいものを手作りすることにはまっている。
2023年01月02日皆さんは口元にコンプレックスはありますか? 40代、50代になって「若いころに歯列矯正しておけばよかった」と思う方もいるのではないでしょうか。今さら歯列矯正をしても……と諦めかけているかもしれませんが、まったく遅くありません! 40代以降からの歯列矯正について、歯列矯正に詳しい歯科医師の古川雄亮先生にお伺いしました。教えてくれたのは…監修/古川雄亮先生国立大学歯学部卒業後、歯学府博士課程において歯のエナメル質形成に関わる遺伝子研究をおこないつつ、バングラデシュなどのアジア諸国で口腔衛生に関連した国際歯科研究に従事。その他、スウェーデンのイエテボリー大学での研修を修了。大学病院の医員を経験した後、南米のボリビアにおいてボランティア団体の力を借り外来・訪問歯科診療に参加。 2019年にNature系の雑誌に研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」が公開。現在は歯科臨床に従事する傍ら、多くの企業からの依頼で、セミナーや学会取材、医療関連記事の監修・執筆、歯科医師国家試験模擬試験の校閲など、さまざまな分野で活動している。★関連記事:虫歯や歯周病の予防に! 気になる歯列矯正の費用やメリットなど徹底解説!【医師監修】40代からでもメリットはある?虫歯や認知症などの予防につながる近年、40代以降で歯列矯正を受ける人は増えているのだそう。その理由はどうしてなのでしょうか?「矯正患者さんは昔から10代や20代前後の方が多いのですが、最近では30代の方も多く、50代60代の方でも歯列矯正を受けていらっしゃる方がいらっしゃいます。実際に歯列矯正を受けている患者さんの5%が高齢者だというデータもあります。また、インターネットの普及で、歯列矯正が子供の受ける治療から大人でも受ける治療という認知が広まってきたことも関係していると思います。40代以降でもほとんどの人が見た目を変えたいという理由で始めますが、年齢が上がるほど「かみ合わせが気になるから歯列矯正をしたい」という人の割合は増える傾向にあります。いずれにしても、歯列矯正で歯並びやかみ合わせを改善することで、歯磨きがしやすくなるので虫歯や歯周病の予防ができます。また、かみ合わせが良くなることで脳に刺激が与えられるので記憶障害、物忘れなどの加齢によって低下しやすい能力を改善することにもつながります。これは40代からでも歯列矯正を受ける大きなメリットと言えるかと思います」(古川先生)矯正前に必要な治療歯周病には要注意!「これはどの年代でも同じですが、歯列矯正をおこなう前には、虫歯や歯周病の治療、矯正のための抜歯を事前におこなう必要があります。30代以降になると歯周病のリスクは高くなります。歯周病により歯がぐらついている場合は、歯列矯正の力も加わって歯がさらに揺れ動いてしまうことがあります。歯周病や加齢によって歯茎が下がってしまっていると、歯列矯正による歯の移動でさらに歯茎が下がってしまうことがあるので、歯周病の治療をしてから歯列矯正をおこなったほうが良いでしょう。他にも歯の動かし方によっては親知らずなどの埋まっている歯を抜くことはあります。永久歯が埋まった状態だと、埋まっている永久歯が邪魔になり歯が動かない可能性があるので抜歯する場合もあります。もちろん抜かなくても良いこともありますし、まれに治療の途中で抜歯をすることもあります」(古川先生)他に歯列矯正前にしておくといいことはありますか?「歯列矯正を始める前にレントゲンを撮るのですが、そこでまれに歯の組織が由来の歯原性腫瘍である歯牙腫(しがしゅ)や顎の骨にできるエナメル上皮腫といったような腫瘍が見つかる方がいます。そういった腫瘍が見つかった場合は、先にそちらの治療をおこなったほうが良いでしょう。顎関節症(がくかんせつしょう)も治療しておいたほうが良いですね。口が開かないことがあると器具の装着ができず、矯正治療ができないこともあるので、それも先に治療することをおすすめします」(古川先生)若いころとは何が違う?矯正期間が長引くことがある20代や30代のころと40代50代で治療に差はあるのでしょうか?「年代というよりは、歯の状態によって違いが出てきます。なので治療にどのくらいの期間や費用を要するのかは、どういった治療をおこなうかという治療内容によって異なってきます。しかし、40代以降は骨代謝という骨の吸収と修復する機能が衰えてくるので歯の移動に時間がかかるということはあります。歯槽骨という歯を支えている骨が矯正の力によって変形することで歯を動かすのが矯正です。まったく同じ歯並びやかみ合わせのケースで比較するならば、10代や20代の人よりも年齢の高い40代以降のほうがそれ以前に比べて時間がかかる可能性が高いかもしれません」(古川先生)まとめ40代からでも歯列矯正を受けている人は多く、増加傾向にあるのだそう。見た目だけではなく、物忘れの防止にもなるという歯列矯正。これからの健康のために、治療を検討してみてもいいかもしれませんね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/ウーマンカレンダー著者/古川雄亮国立大学歯学部卒業後、歯学府博士課程において歯のエナメル質形成に関わる遺伝子研究をおこないつつ、バングラデシュなどのアジア諸国で口腔衛生に関連した国際歯科研究に従事。その他、スウェーデンのイエテボリー大学での研修を修了。大学病院の医員を経験した後、南米のボリビアにおいてボランティア団体の力を借り外来・訪問歯科診療に参加。 2019年にNature系の雑誌に研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」が公開。現在は歯科臨床に従事する傍ら、多くの企業からの依頼で、セミナーや学会取材、医療関連記事の監修・執筆、歯科医師国家試験模擬試験の校閲など、さまざまな分野で活動している。
2022年12月28日歯並びがきれいな人ってすてきですよね。鏡を見たとき、自分の歯を見て「歯列矯正したい! でも、どんな感じなのだろう?」と思ったことはありませんか? そこで歯列矯正のメリットやデメリット、どんな治療をおこなうのか、歯列矯正に詳しい歯科医の古川雄亮先生にお伺いしました。教えてくれたのは…監修/古川雄亮先生国立大学歯学部卒業後、歯学府博士課程において歯のエナメル質形成に関わる遺伝子研究をおこないつつ、バングラデシュなどのアジア諸国で口腔衛生に関連した国際歯科研究に従事。その他、スウェーデンのイエテボリー大学での研修を修了。大学病院の医員を経験した後、南米のボリビアにおいてボランティア団体の力を借り外来・訪問歯科診療に参加。 2019年にNature系の雑誌に研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」が公開。現在は歯科臨床に従事する傍ら、多くの企業からの依頼で、セミナーや学会取材、医療関連記事の監修・執筆、歯科医師国家試験模擬試験の校閲など、さまざまな分野で活動している。★関連記事:「あれ? 抜歯が痛くない…」40代で始めた歯列矯正 #くそ地味系40代独身女子 20歯列矯正ってしたほうがいい?心身の健康に大きなメリットが!歯列矯正とは歯並びや不正咬合(ふせいこうごう)というかみ合わせの悪さを改善していく治療のことで、不正咬合とは、出っ歯や受け口(上の歯よりも下の葉が前に出てしまっている状態)をいいます。歯列矯正を受けると、心身の健康にも良い影響が出ることも多いのだそう。「まず、歯並びがきれいになると、歯磨きがしやすくなるので虫歯や歯周病の予防につながります。それ以外にもかみ合わせが良くなるので、食べ物をよくかんで食べられるようにもなります。かみ合わせが悪いと、顎の関節や関節の周辺にある筋肉に余計な力がかかってしまうのですが、そういった負担も軽減することができます。歯列矯正をすると、もちろん見た目でも変化があります。特に出っ歯の方は抜歯をして前歯を奥に引っ込めるような治療をすると、唇が後ろの方へ下がるのでEライン(鼻先と下顎を直線で結んだ横顔のライン)をきれいにすることができます。歯並びにコンプレックスを抱えている方は、見た目が改善されることで気分が上向きになったり心の面でも良い方向に変化します」(古川先生)デメリットはどのようなものがありますか?「矯正器具を装着してから数日間は器具による歯への圧力によって痛みや不快感を感じたりすることがあります。それから、矯正治療中は矯正器具と歯の隙間に食べカスなどの汚れがたまりやすくなってしまうので、きちんとケアをしなければ虫歯や歯周病になってしまうということもありますね。そういうリスクを予防するには歯間ブラシやタフトブラシという毛束が1つの小さな歯ブラシを使用してケアをしたほうが良いでしょう。もちろん、高額な費用がかかったり治療期間が長いこともデメリットではあると思います。また、デメリットの一つとして、「矯正後のリテーナーの装着」があります。このリテーナーというものは、歯列矯正の治療後に着用する動かした歯を後戻りさせずに安定させるための保定装置のことです。患者さんの中には、「矯正器具を外せば矯正治療は終わりだ」と思っている方もいるのですが、リテーナーを着けてもらわないと歯が元に戻ってしまう可能性があります。矯正後にリテーナーを装着することは矯正治療の中でも最も大切なことです。リテーナーの具体的な装着期間はデータなどの裏付けがなく、確かなことが言えないので、リテーナーを長く装着することになるのもデメリットと言えるかもしれません」(古川先生)矯正器具の種類は?大きく分けると2種類矯正器具は大きく分けると、・ブラケットとワイヤーを用いたワイヤー矯正・着脱可能な透明のマウスピースを使用するマウスピース矯正に分けられます。「ワイヤー矯正は最も一般的な矯正方法です。ワイヤー矯正と聞くと、歯の表面にブラケットというパーツを付けてワイヤーを通すイメージがある方が多いと思います。ですが、現在は上下の歯の裏側にワイヤーを装着するフルリンガルというものや、上の歯は裏側、下の歯は表側にワイヤーを装着するハーフリンガルといったものもあります。ワイヤー矯正の中だと最近は目立ちにくく、費用との兼ね合いもあるということで、ハーフリンガルを選択される方が多いように思います。マウスピースよりもワイヤーのほうが歯を細かく動かすことができるので、対応できる症例は多いです」(古川先生)マウスピース矯正はどのようなものなのでしょうか?「透明のマウスピースを1日20時間以上装着してもらい、約1〜2週間に1回のペースでマウスピースを交換して歯を動かすという形になっています。近年、見た目の良さや取り外しができるという点からマウスピース矯正を希望される方は圧倒的に多いです。ただ、常に矯正器具が着用できるワイヤー矯正と違って、取り外しができる分、マウスピースを外している時間が長いと歯は動きません。そのため、1日20時間以上の装着するために自己管理を徹底する必要があります」(古川先生)費用や期間の目安はありますか?「クリニックや症例、使用する矯正器具によって費用は大きく異なる場合があります。期間は歯の全体を矯正するのであれば大体1〜2年はかかります。費用はマウスピース矯正のほうが安く設定されている印象です。ワイヤー矯正もブラケットの材質や、ハーフリンガルとフルリンガルのどちらにするかなどで値段は大きく変わってきます。どういう治療になるかというところもありますが、大体100〜150万円程度あれば費用が不足するということはあまりないと思います」(古川先生)インプラントをしているけど…歯科のインプラントをしていても矯正はできる!「デンタルインプラントの治療後でも歯列矯正を受けることはできます。ただし、インプラントで固定されている歯は顎の骨と結合しているので動かすことができません。なのですでにインプラントの治療をしている場合は、その歯を動かさず、他の歯を動かして歯並びを変えます。インプラントの本数があまりにも多いと、矯正治療で動かせない歯が多くなります。動かす歯の場所などによっても矯正治療ができるかどうかは変わってきますので、インプラントをしているけれど矯正治療を受けたいという方は一度矯正歯科で相談してみたほうが良いでしょう」(古川先生)歯列矯正とインプラント、両方の治療を同時に受けることはできるのでしょうか?「インプラントと歯列矯正を同時に受けたい場合は、先に歯列矯正をおこなったほうが良いと思います。矯正期間中には歯科矯正用のアンカースクリューという小さなインプラントを併用することがあります。アンカースクリューは前歯だけを積極的に動かしたい場合などに使用します。また、矯正の治療が終わるまでに取り外すので、矯正後にインプラント治療をおこなうという流れになっています。アンカースクリューは非常に小さなインプラントで、その後の歯科インプラントの治療に影響が出るということはほとんどありません」(古川先生)まとめ歯列矯正をすると虫歯や歯周病の予防になるだけではなく、横顔のEラインがきれいになるなど見た目にも変化があるのだそう。見た目がきれいになるとなんだか気持ちも晴れやかに変化しますよね。歯並びに悩んでいる方は一度歯科でカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか?※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/ウーマンカレンダー著者/古川雄亮国立大学歯学部卒業後、歯学府博士課程において歯のエナメル質形成に関わる遺伝子研究をおこないつつ、バングラデシュなどのアジア諸国で口腔衛生に関連した国際歯科研究に従事。その他、スウェーデンのイエテボリー大学での研修を修了。大学病院の医員を経験した後、南米のボリビアにおいてボランティア団体の力を借り外来・訪問歯科診療に参加。 2019年にNature系の雑誌に研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」が公開。現在は歯科臨床に従事する傍ら、多くの企業からの依頼で、セミナーや学会取材、医療関連記事の監修・執筆、歯科医師国家試験模擬試験の校閲など、さまざまな分野で活動している。
2022年12月28日息子の歯が生え始めたのは生後7カ月のころ。下の前歯2本から生え始め、順調に生えそろってきたと思っていたのですが、1歳半健診で歯科医からまさかのひと言が! 生えてきたことに安心し、歯みがきさえしていれば大丈夫だと思っていました。ところが歯の不安は虫歯だけでなく、これからいろいろな問題があるのだと実感した体験談をお話しします。 歯が生え始めてうれしい反面息子は生後7カ月のころ、下の歯2本から生え始め、順調にそろってきていました。離乳食が始まったころから歯みがきもスタート。自分で歯ブラシをくわえて歯ブラシに慣れるところから、仕上げみがきもしっかりとしていました。 ところが1歳半健診で、「この子は乳歯から歯が大きく歯と歯の間隔が狭いから、永久歯に生え変わったときに歯並びが心配だね」と言われたのです。まさか歯の大きさについて指摘を受けるとは思ってもいなかったので、どうしたらいいのかと不安になるばかりでした。 歯が大きいとどうなる?歯科医と歯みがき指導の方から、歯が大きいとどうなるのか説明を受けました。一般的に乳歯は小さいから歯と歯の間が空いているものなのですが、大きいことによって間がつまっているため、より虫歯に気を付けること。永久歯に生え変わったときにすき間がないので、歯並びがきれいにならないかもしれないということを言われました。 虫歯は歯みがきやフッ素の塗布などでケアすることできますが、歯の大きさはどうにもできません。ただ、顎の発達次第では歯並びが悪くならいよう、対策できるかもしれないと知りました。 噛むことが大事歯の大きさと顎の発達は大きく関係があるそうで、顎が小さければ歯が収まりきらず歯並びが悪くなるため、早いうちから顎を発達させることが大事ということでした。そこで、よく噛む食事が大切で、小さいうちはやわらかい食べ物が中心ですが、食べられるようになれば少し固めの物、おやつならおせんべいや小魚などよく噛むものにすると良いそう。 それからはよく噛んで食べるおやつや食事を意識するようになりました。小学生では生え変わりの時期ということもあり歯並びも不安定でしたが、永久歯に生えそろうと心配していたほど歯並びは悪くなりませんでした。 1歳半という早い時期に歯のケアについて話を聞いていたので、早めの対策ができて本当によかったと思います。息子は虫歯では学校から歯科に行くようお知らせがきましたが、歯並びについての指摘はありません。本人も気にすることがないほどの歯並びになりました。歯のケアは大きくなってからを考えて、早めにすることが大事だと実感しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 作画/Michika 監修/助産師 REIKO著者:松田みさと長男と次男が15歳差の2男2女の母。仕事をしながら子育てに奮闘中。現在はライターとして、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2022年12月25日歯医者さんでの歯の基本的な予防・治療方法歯医者さんの主な役割としては「検診、予防」「虫歯治療」「歯周病治療」などがあります。そもそも口は食べ物から栄養を取るための入り口です。食べたものをかみ砕き、だ液と混ぜてさらにその奥の消化器官へと送り込むのが口の役割となります。ここで消化活動はすでに始まっているのです。また、食べる飲むだけでなく、おしゃべりするためにも歯と口はとても大切な器官です。また、発達障害がある子どもの歯科治療についての悩みを抱える保護者の方は多くいます。パニックになったり暴れてしまい安全に治療が難しい場合もあるのではないでしょうか。このコラムでは、歯科治療で行う内容から、子どもが治療を受ける際にできる工夫、発達障害がある子どもの歯科治療についてまで解説していきます。まずは定期検診で、虫歯になりそうな部分はないかをチェックして予防します。虫歯ができてしまうと、自然治癒が難しくなるため、できるだけ虫歯にならないようなケアをすることが大事です。それでも完璧にできない場合があるので、3ヶ月おきくらいのペースで検診に通うことができれば、虫歯を早期に発見でき、深く削るほど治療せずにすませることができます。検診だけでなく、積極的な予防をすることもできます。それがシーラントやフッ化物の塗布です。生えたばかりの歯は、歯の表面のエナメル質が未熟で、虫歯になりやすいものです。そこで、特に奥歯のような溝が深く、複雑な形の歯では、汚れがたまりやすい溝をシーラントで埋めるという予防方法があります。また、フッ化物を歯の表面全体に塗ることで、弱い歯の表面を強化することができます。また、歯磨きの方法も教えてくれます。日常の口腔ケアはとても大切です。歯並びや虫歯や歯肉炎の程度など、口の中の状態は個々に異なります。個人にあった歯ブラシや歯磨き剤、洗口剤などを適切にアドバイスしてくれます。虫歯ができてしまった場合は、もちろん治療をします。虫歯は口の中にいる虫歯菌によって浸食された部分なので、それ以上浸食が広がらないために削り、削ったところに詰め物をする、という治療をします。シーラントと違うのは、削れた歯の部分に合うように調整した詰め物をとれないようにかぶせるということです。表面が少し浸食された程度ならまだ治療は容易ですが、奥深いところまで浸食が達してしまった場合は、神経に触れてしまうことも。こうなると神経を抜いて被せ物をするという治療になります。さらに歯が根元まで崩壊するほどに虫歯が進行してしまった場合は、抜歯することもあります。ただ、特に乳歯の場合は永久歯が生えてくるスペースをなくしてしまうことになるので、抜歯は歯列の状態にも大きく影響します。抜歯は「最後の手段」なのです。口の中のトラブルは歯だけが問題なのではありません。歯茎が炎症を起こす歯肉炎や歯を支える骨(歯槽骨)が壊されてしまう歯周病なども治療します。歯医者さんを怖がる子どもを歯医者に連れて行くときにできること歯医者さんでの治療を、なぜ子どもは怖がるのでしょうか。それは、見たこともない道具を口の中に入れられて、大きな音がして、麻酔の注射もチクッと痛くて、麻酔をしたとしても振動は伝わるからでしょう。体の中でも敏感な口の中を触られること自体、怖いことなのです。ではどうしたら、嫌がる子どもを歯医者さんに連れて行くことができるでしょうか。まずは、歯医者さんは「痛くない、嫌なことをされない」場所だということを、子どもに覚えてもらいましょう。そのためには、虫歯になってから歯医者さんに連れて行くのではなく、予防として検診を受けることから始めることです。検診を受けるだけなら実際痛いことはしないので、「歯医者さんに行くのは痛くない」ということを経験できます。最初に「歯医者さんは怖いところではない」という安心感を子どもが覚えることが第一歩です。乳歯が生え始めてから2歳ころまでに、痛くない検診からスタートしましょう。このころはまだ、保護者のそばが何よりも安心できる安全地帯です。歯医者さんと相談して、おすわりができる子どもでも、一人で診察台に乗せるのではなく、保護者が抱っこして一緒に座るなどの配慮や工夫をしましょう。ママやパパがついていれば安心、ということが大事なので、このときに保護者自身が緊張した表情にならないように気をつけましょう。だんだんに自分の周りの状況が分かる3歳ごろからは、歯医者は怖い場所という印象付けをしないことがまず大切です。嫌がりそうだからと、「公園に行こう」など嘘をついて連れて行くと、不信感につながります。嘘は言わないようにしましょう。行く前には、歯医者さんは楽しいところだと伝えている絵本や動画を見せて、心の準備をしてあげましょう。また、タイミングも大切です。午前中の機嫌のいい時間帯や、お昼寝から目が覚めて落ち着いたときなど、子ども自身のコンディションを優先しましょう。空腹時や眠いときなどは避けましょう。ここで大切なのは、連れて行く大人の態度と表情です。保護者自身も歯医者に苦手意識がある場合、緊張感が伝わってしまいますし、無意識に少し怖い顔になってしまうこともあります。子どもを公園や児童館に連れて行くときのような気分で対応したいところです。そして、検診や治療が終わったら、「頑張ってお口を開けられたね!」「歯みがきしていたから虫歯がなかったのね。すごいなぁ、さすが!」など、たくさん褒めてあげましょう。もし、行くまでぐずって泣いていたとしても、歯医者さんに行けた、ということだけでも褒めてあげてください。次も頑張ろうという気持ちにつながるはずです。発達障害のある子どもは、感覚過敏があることで歯磨きを受け入れにくいことがある発達障害のある子どもの場合は、さまざまな特性から歯を磨くのを嫌がる傾向があるために、虫歯になりやすく歯医者さんに通う頻度も高くなりやすいということがあります。こだわりの強さから歯磨きすることを拒否したり、動き回って安全に歯磨きすることが難しかったりします。また、感覚過敏があるために口の中に歯ブラシが入ることを拒んだり、歯を磨くことが健康のために必要であることがうまく理解できなかったりする場合もあります。甘いものなど虫歯になりやすい食べ物ばかり食べるなどの偏食や、食事時間以外にもだらだらと食べてしまうことも虫歯の原因になります。発達障害のある子どもの場合は、一時的に何かをがまんさせる代わりにご褒美として子どもの好物を与えるということもあるかもしれません。こうしたことから常に食べ物のカスがお口の中に残っている状態が虫歯になりやすい口腔環境にしてしまうことがあります。発達障害のある子どもが歯医者に行くときに気をつけたいこと発達障害のある子どもの場合、歯医者さんに行くことを受け入れられるようにするには、行く前からの準備が必要な場合があります。発達障害のある子どもの場合、何が起こるのか分からない、何をされるのかが分からないという状況はとても不安になります。まずは、歯医者さんは怖いところではないことを伝えてあげましょう。好きなキャラクターが歯医者さんに行く話や、歯医者さんは楽しいと伝える絵本を読んであげるのが分かりやすいと思います。また、歯医者さんにはたくさんの道具があるので、どんなものがあるのかを説明することも良い方法です。子どもを診てくれる歯医者さんは、内装なども楽しげな雰囲気にしつらえているところもあるので、怖い場所じゃないよ、ということをよく話して伝えましょう。子どもが歯医者さんについて知っておくようにする一方で、歯医者さんにも患者となる子どもについて、情報を伝えておきましょう。診察室に入るときだけでなく、予約したときにも話しておくと安心です。どのような方法でコミュニケーションをとると良いのか、どういうことをいやがるのか、どうすると落ち着くのか、保護者がそばにいてできることなども伝えます。発達障害のある子どもの場合、見通しが立たないことでとても不安になることも多いです。何時ごろにどこに行くのか、何時ごろに終わるのか、ということと同時に、歯医者さんに行ってどんなことをするのか、そうすると歯や口の中がどんな風にきれいになって元気になるのか、ということを分かりやすく伝えてあげましょう。大切なのは、歯医者さんは怖いところという先入観を保護者自身がもっていると、子どもへの伝え方も変わってきてしまいます。健康のために大切なことをしてくれる場所というイメージに気持ちを切り替えて、説明できるといいですね。障害者歯科(スペシャルニーズ歯科)ってどんな治療をしてくれるの?一般的な小児歯科では、どうしても治療が難しい場合もあります。そんなときは障害のある子どもについて、よく分かっている障害者歯科が味方となります。障害者歯科は、次のような患者さんを診てくれる場所です。・待合室や診療室で待てない・知的な遅れや発語が難しいために、歯の痛みを自分で訴えられない・身体の不自由さや、身体のこわばり・緊張から、治療を受ける姿勢に制限がある・病気や、内服している薬のため、医学的管理が必要である・口に治療器具などが入ると、吐きそうになったり、実際に吐いてしまったりする・歯医者さんに対して極度の恐怖感がある・歯磨きが自分で上手にできない・心身の発達の遅れや病気によって、食べ物を口から安全に食べたり飲み込んだりすることが難しいこうした子どもについての知識があり、どう対処したらいいかについての情報をもっているのが障害者歯科です。実際に障害者歯科で行われる検診や治療は、一般的な小児歯科とはどんなことが違うのでしょうか。一番特徴的なこととしては、障害についての専門的な知識をもち、理解がある人が治療してくれるということです。患者さんの障害について保護者からの情報を聞き、どう接したらいいかの情報をもって、相互理解を基本にして治療にあたってくれます。たとえば知的な遅れがある場合には、ことばで説明するだけでなく、絵や写真、絵カードなどを使って説明をしたり、予想がつかないことを嫌う場合には、治療に使う器具や部屋についての説明を丁寧にしてくれたりします。感覚過敏のある子どもで顔に触られること自体をいやがる場合には、いきなり治療を始めるのではなく、少しずつ体に触れるようにして慣れていくような方法(脱感作)をとるといった、ノウハウも障害者歯科にはあります。また、イヤーマフの準備があったり、患者さんの敏感さがどこにあるのかを、保護者からも聞き取ったりして治療に進みます。いつもと異なる状況や周囲の大きな音などが苦手な子どもには、個室を使用するなどいつも同じ環境になるような配慮があったり、歯科衛生士も同じ人が立ち会うなど、できる限る同じ環境での治療ができるような配慮があります。治療のときの姿勢に制限がある場合には、補助器具を使うことのほか、暴れてしまうなどで十分な協力が得られない場合には鎮静剤などを使用することや、場合によっては全身麻酔で治療を行うこともあります。歯と口の中の健康ケアは、悪いところができてしまったら取り除く、ということではなく、普段の生活の中で虫歯や歯周病にならないようにケアしていくために、家庭での予防が大切です。ただ、発達障害がある場合などには、こだわりが強いことや、食習慣の問題から、家庭での対策をどうしていいかが分からないこともあるでしょう。障害者歯科では、治療をする際に必要な障害についての知識や情報だけでなく、普段の生活についても障害のある患者さんに特化した口腔ケアの指導もします。それは歯磨き以外にも、虫歯になりにくい食べ物の形状、食べさせ方、食事のリズムについて、食べるときの姿勢についてなど、さまざまな視点から歯の健康を守る日常ケアについてと多岐にわたります。こうしてケアをしていても、家族だけではケアしきれない部分、みがききれない歯のクリーニングや口腔のケアを行うのが障害者歯科です。まとめ障害のある子どもが歯医者さんに通うときには、「歯医者さんは怖くない」ということを印象付けてあげてください。家庭でのケアだけで歯と口腔の健康は保ちきれない場合、安心して頼れる障害者歯科をかかりつけ医にして、二人三脚でケアしていくようにしましょう。
2022年12月24日幼少期から歯並びが気になっていたきなこもちさん。ある日、歯科医へ相談に行ったところ「外科手術が必要かも」と言われ……?! 顎変形症を患う20代女子が、歯並びや噛み合わせの改善を目指して歯列矯正治療を受ける様子をマンガで紹介します。【あらすじ】歯並びや噛み合わせの改善のため、歯列矯正治療に励むきなこもちさん。まだ大きな変化は見られないものの、日々頑張っています。この日、歯の状態を確認してもらうために矯正歯科を訪れたのですが……。 気づかなかった…◯◯がこんにちは 歯列矯正を始めてから何度目かの調整日。いつものように矯正歯科で歯の状態を診てもらうと……なんと虫歯が見つかってしまいました。 きなこもちさんは、矯正治療を始める前に6本抜歯しています。どうやらそこに虫歯が隠れていたようで……虫歯治療が必要になってしまいました。矯正歯科では虫歯の治療ができないため、近所の歯科医で治療をすることになったのです。 矯正歯科の先生からは「虫歯のあるところは少し凹んでいるから、違和感があったでしょう?」と聞かれますが、きなこもちさんはまったく気づかなかったそう。矯正治療とは別に、歯科医に通うことになり少しゲンナリしてしまいます。 ※歯科医での治療では一般的に、口元を開けた状態で目と顎付近を覆うようにタオルをかけています。(コメント:歯科医 古川雄亮先生) 歯列矯正の調整日の際、虫歯が見つかり治療を受けることになりましたが、ずるずると歯科へ行くのを先延ばしにしてしまったきなこもちさん。 ようやく重い腰をあげ、治療を受けることになりました。最新の設備に感動しながら、ついに治療開始! 無事、今回見つかった虫歯の治療が終わったと思ったら……先生から「ほかにも虫歯があるので、また治療しましょう」と言われてしまいました。 今回の件できなこもちさんは、歯並びが悪いと虫歯になりやすいことを実感したそう。歯と歯が重なっている箇所など、歯並びによっては磨き残しが多くなり、虫歯のリスクが高まります。改めて「矯正がんばろう!」と決意をしたきなこもちさんでした。 監修/歯科医師 古川雄亮先生 ※顎変形症とは:上顎や下顎の形状や大小のバランスの異常により、顔貌、発音、噛み合わせに問題が起こり、咀嚼や会話、顎関節の動きに異常をきたすこともあります。下顎が突き出す下顎前突、上顎が突き出す上顎前突、いわゆる「受け口」や「出っ歯」と呼ばれる状態は、顎変形症の代表的な症例です。顎変形症は生まれつきのものが多いですが、下垂体の腫瘍や顎関節部の外傷などによっても起こることがあります。軽度の顎変形症は歯列矯正のみで対応可能ですが、骨格的な歪みが大きく顎を動かさないと噛み合わせを改善できない場合は顎骨を切る外科矯正治療の適応になります。 ※この漫画は実話に基づいた体験談であり、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 きなこもちさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで読むことができます。ぜひチェックしてみてくださいね! ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター きなこもち24歳の社会人。顎変形症の治療のために歯列矯正をスタート。治療の過程を漫画で描いています。毎日満足するまで寝ていたい。
2022年12月14日娘が生後7カ月を迎えたある日、私が歯磨きをしていると、口内に突然耐えられないほどの激痛が。重度の虫歯を疑い、重たい気持ちで歯科医を受診したところ、痛みの原因はまさかの添い寝!? 育児と歯痛の衝撃的な関連性をお話しします。 突然襲った歯の痛み、診察結果はいつも通り娘と一緒にお風呂に入り自分の歯を磨いていると、口内の右上あたりに突然耐えられないほどの激痛が走りました。虫歯を疑ったのですが、妊娠中に受けた歯科健診では特に異常が見られなかったため、たった1年でここまでの激痛を伴うはずはないと思いました。 お茶を飲んだり歯を磨いたりしたときにその都度激痛が走るため、一度歯医者で見てもらうことに。すると診察の結果は「知覚過敏(象牙質知覚過敏症)」とのこと。驚くことに、医師は続けて「お子さんと添い寝していますか?」と言うのでした。 知覚過敏の原因が添い寝?どうして知覚過敏と添い寝が関係するのか理解できませんでしたが、うつぶせ寝や横向き寝で顔や歯に大きな力がかかると、歯のエナメル質が壊れて象牙質がむき出しになってしまい、冷たい物やちょっとした刺激が歯の神経にしみて知覚過敏になりやすいとのことでした。 特に子どもが小さいころは、母親が子どものほうを向く形で横を向いて眠るため、歯に圧力がかかりやすく知覚過敏になりやすいそうです。話に聞いたことはあった知覚過敏でしたが、まさか横向き寝に原因があると思わず驚きました。 さらに私の場合はもともと歯ぎしりがひどかったこともあり、特に知覚過敏になりやすかったそうです。 知覚過敏の治療とその後これまで私は市販の歯磨き粉を使っていましたが、医師のすすめで知覚過敏専用の歯磨き粉(アース製薬「シュミテクト」)を使うことにしました。驚くことに、歯ブラシの先が触れるだけでも痛かった箇所は、歯磨き粉を変えるだけでほとんど痛みを感じないほどに。 ところが、このまま歯磨き粉を変えれば解決するかと思った痛みでしたが、初診から半月後の再診ではやはり痛みは完全に消えておらず、夜間のみ装着するマウスピースを作成しました。夜の添い寝でかかる歯への負担を減らし、歯のエナメル質の破壊を防ぐためです。 完全に痛みを感じなくなるまでに早くて3カ月、遅くて半年ほどかかるとのことでしたが、知覚過敏を治療できるということだけでもありがたく、根気よく治療をしています。 医師によると、一度壊れてしまった歯のエナメル質はもう元に戻ることはないそうですが、露出した象牙質が次第になめらかになることで痛みを感じなくなるとのことでした。他の歯で再び知覚過敏が起こることがないよう、添い寝の姿勢に気を付けている私です。知覚過敏の原因が添い寝だと知り驚きましたが、ある意味貴重な体験になりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:こさい れい0歳女児の母。元テレビ番組ディレクター。フランスで育った自身の経験をもとに海外生活、旅行、子育てについて執筆している。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2022年12月12日大阪で2児の子育てに奮闘中のタソさんが描くエッセイマンガ。元ヴィジュアル系バンドマンの夫×元アイドルの妻という異色夫婦の日常や、4歳児&0歳児のきょうだい育児の様子をお届けします! 上の子が3歳のころのお話。寝る前のトイレを嫌がるようになってしまったそうですが……。子どものご褒美は、まさかの…寝る前のトイレを嫌がるようになってしまった、当時3歳の息子くん。 呼びかけてもNG、ご褒美シールもNG。 「ええい、ダメ元だ!」と、タソさんが伝えたご褒美は…… えぇ~!! 「いっぱいギューってしてあげる!」にご褒美効果があるなんて!! ちゃんと寝る前のトイレを自分で済ませて、「ママいっぱいギューして」と笑顔で両手を広げる息子くんの様子がかわいすぎますね♡ タソさんは、「日頃からよくぎゅーはしているけど、まさかご褒美になるとは思っていなかったから、びっくり……! そんなご褒美なら喜んで何回でもあげますけど!?お菓子のご褒美ってなんとなく罪悪感を感じることがあるけれど、ぎゅーのご褒美って虫歯とかの心配もなくて良いよね。みんなHAPPY!」 と語ります。 SNSのコメント欄では、 「投稿を見て、ひとりでトイレに行けない娘に今試してみたら、ひとりで行きました!」 「うちも嫌がるときは『赤ちゃん抱っこしたげる』で動かしてます。いつまで通用するかな~」 「うちの5歳児にも、いまだにこれ通用します」と、ギューがご褒美になっているご家庭が続出! ギューのご褒美、子どもだけでなく親も幸せな気持ちになれますし、虫歯の心配もないですし、みんな幸せになりますよ♡ ぜひ試してみてくださいね! 著者:マンガ家・イラストレーター タソ大阪で2児の子育てに奮闘中の家事が苦手なワーママ。マンガ家・イラストレーターとして活動し、Instagramにて育児・夫婦関係・元ヴィジュアル系夫を描いたエッセイ漫画を更新中!
2022年12月10日みなさんは、義両親とどのようにお付き合いをされていますか? 義実家との関係に、色々と気を遣っている方は多いのではないでしょうか。特に子どもの育て方やしつけなど、理解して協力してくれないと大変ですよね…。うまくいかないことが多くて悩んでいる方も、きっといらっしゃると思います。今回はみなさんから寄せられた「義実家でのエピソード」の中から、義実家トラブルをスカッと解決した話をご紹介します。子どもにお菓子を与え続ける義母義母がお菓子を子どもに際限なく与えるので、うんざりしていました。私は虫歯の治療が大嫌いなので、子どもがなるべく虫歯にならないように気を付けているのですが…。義母にいくら虫歯が心配だからと話しても聞く耳を持たないのです。そして歯科検診に行くと、案の定虫歯が酷くてついに歯を削ることに…。義母に電話したい…?帰宅すると義母に電話したいと言う子ども。私は義母にビデオ通話し、子どもにスマホを渡しました。すると、「ばあばのせいで虫歯になったから今度からお菓子はダメだよ!ばあばのせいだからね!もうだめってママが言ってるのにすぐくれるからいけないんだよ!」と言う子ども。それを聞いてスカッとしました。(女性/主婦)孫の言葉にスカッと!かわいい孫にお菓子をあげたくなる気持ちもわかりますが、母親から言われて聞かないのはよくないですね。孫からの言葉に、義母も行動を改めようと思ったのではないでしょうか。適度な距離を保ちたい…!いかがでしたか?義実家とのトラブルは疲れてしまうという方も多いはず。しかしこのようなスカッとする出来事があれば、少しは気が晴れるかもしれません。適度な距離感を保ちながら、上手に付き合えるといいですね。
2022年12月01日歯磨きが大嫌いなわが子。特に1歳のころはいつも大泣き&大暴れし、私にとって毎日が憂うつになるほど地獄のような時間でした。そんななか、1歳半健診で虫歯の一歩手前であることが判明。1歳で虫歯になってしまうという危機感から、私の歯磨きに対する覚悟が変わりました。嫌がって暴れる子どもでも磨ける方法と、早めに指摘されたことで虫歯ゼロを達成した経緯をご紹介します。嫌がる子どもに負けて甘かった歯磨きわが子は歯磨きが大嫌い。大暴れで泣き叫ぶわが子の歯を磨くことは、心身ともにつらい作業です。あまりに暴れるので歯ブラシを口に入れることも難しく、どう磨いていいのかわからない状態が続きました。 そのときはまだ歯が少ない1歳。「唾液の自浄作用は虫歯菌を抑える働きがある」ということを聞き、きちんと磨きたい気持ちはありつつも、少しくらい磨けていなくても大丈夫と自分を肯定する理由にしていました。 早めに気付けてよかった虫歯予備軍そんななか受けた1歳半健診で、わが子は歯石が溜まり虫歯の一歩手前であることがわかりました。自分の磨き方は十分ではないという現実を突きつけられ、大きなショックを受けました。 そのとき心の支えになったのが、「今からしっかり歯磨きをしていけば、3歳児健診で虫歯ゼロになりますよ」という保健師さんの言葉。早く気が付けたからこそ、予防ができます。これからはしっかり磨き、わが子を絶対に虫歯にさせないと言う強い覚悟が私のなかで生まれました。 嫌がる子どもの歯の磨き方それまで嫌がるわが子に遠慮してうまく磨けなかったのですが、虫歯になるくらいなら押さえつけてでも磨くという方針に変更。健診時に保健師さんから教わったのは、暴れる子どもの歯の磨き方は、「子どもをあお向けに寝かせ、子どもの腕を親の太ももで固定する」と言う方法です。 それでもわが子の足がビュンビュン飛んでくるので、わが子の足は誰かに押さえてもらうか、ひとりのときは自分の足先でなんとか押さえこみ磨きました。 その後は成長とともに、歯を磨く理由を理解するようになっていきました。そして努力の末、3歳児健診での虫歯はゼロ! 保健師さんに言われたことを達成できました。もしあのとき指摘されていなかったら、十分に磨けていないまま虫歯になっていたと思います。指摘されることはショックではありますが、早くに気付き対策を講じられることは大きなプラス。その重要性を身をもって学びました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:村上 素子3歳の男女双子のママ。ドタバタな育児生活と並行し、フリーライターとして活動中。
2022年11月29日